前説
前触れもなく7月14日に『ジブリ』の最新長編アニメ『君たちはどう生きるか』が劇場公開され、その主題歌『地球儀』が『米津玄師』さんの書き下ろしであることも同時に発表されてから1ヵ月余が過ぎたタイミングで観てきました。
『ジブリ』マニアというほどでも『米津玄師』さんファンでもないんですけど、ちょっと前にコミック化され人気となった『吉野源三郎』作の『君たちはどう生きるか』が気になってはいたものの流れに乗り遅れて読むタイミング(小説を読むつもりでした)を逸していたので、ジブリによるアニメ版を観た後に書籍を読む目論見でした。
何言ってんの?と思う人もいると思いますが、公開前に大々的キャンペーンもないし予備知識もないし、公開後も情報を遮断していたので、前述のように『吉野源三郎』作の『君たちはどう生きるか』を原作としたジブリアニメと思ってたんですけど(笑)
ランキング
興行収入ランキングです
週間ランキング (8月18日~8月24日)
『キングダム』が公開から4週連続で1位をキープしている一方で、公開6週目に入った『君たちはどう生きるか』は前週の5位から2位にランクアップ、広告費をかけてないだけあって、こちらから情報を取りにいかないと何も入ってこないので、公開してから1ヵ月余経っているしベスト10には残っていると思ってましたが、ここまで健闘しているとは思っていませんでした。
週末ランキング (8月25日~8月27日)
さすがに週末ランキングは新作には適いませんでしたが、こちらも4位(前週は2位)ですから、さすがジブリ作品ですね(笑)
レビュー
長きに渡り参考にもしてきたYahoo!映画は2023年7月31日で終わりました(涙)
ゆえに今回参考にしたのは以下の2つのサイト、数字は8月30日現在のものとなっています。
Filmarks
評価:3.8
レビュー数:94、829件
映画.com
評価:3.5
レビュー数:1,669件
各サイトの評価は概ねGoodかBad、ゆえに評価点もジブリ作品にしては厳しめです。
評価が分かれる基準はストーリーをどう咀嚼出来るか否かで、『宮崎駿』監督がこの映画で伝えたかったことなんぞはご本人しか解らないので、咀嚼具合は観るがわに委ねられていると思うんです。
自分の中で自分なりに咀嚼出来た人は相応に楽しめているし評価も高くなっているのに対し、監督が伝えたかったことを模索すると難解で解らなかったとなってしまい評価は低めという具合です。
これを踏まえて私のレビューをどうぞ(笑)
sugarless time
評価:3.8
観てる途中から感じていたのはディズニーアニメ『ふしぎの国のアリス』。
観終わっても『君たちはどう生きるか』ではなく『ふしぎの国のアリス』のことが気になり、エンドロールが終わり館内が明るくなるとすぐに『君たちはどう生きるか ふしぎの国のアリス』でググると普通にヒット、自分が感じたものが特別でなかったことへの失望と安堵といった複雑な思いが交錯する。
だからと言って『君たちはどう生きるか』という映画がつまらないわけでもなく、十分過ぎるほどに見応えがあり、いつものジブリアニメのように丁寧に作られた映像は素晴らしく、その映像に重なる『米津玄師』の『地球儀』、すべてが自分のなかに残っている。
評価が3.8なのは期待したものとの相違による減点と『ふしぎの国のアリス』という名作アニメへのリスペクトへの裏返しです。
『君たちはどう生きるかのアオサギ』と『ふしぎの国のアリスの白うさぎ』の設定も自分のなかでニアリーイコール化した要因のひとつです。
『君たちはどう生きるか』と関係ないが『ふしぎの国のアリス』に登場する『チェシャ猫』が『となりのトトロ』の『猫バス』に見えてきた(笑)
出典:となりのトトロ - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI
まとめ
『君たちはどう生きるか』を感じたのは作品本編内で『吉野源三郎』作の『君たちはどう生きるか』単行本を主人公の真人が手にとるだけに過ぎません。
観ているあいだも観て時間を経て振り返っても『君たちはどう生きるか』というタイトルとこの映画作品がわたしのなかでは繋がりません。
わずかながら繋がるようなシーンもあるんですけど、わたしの感覚からするとタイトルにするほどでもないように思えます。
タイトルと本編が必ず繋がらなけばならないなんてルールはないんですけど、思い切って『ふしぎの国の真人』でも良かったというのが大雑把な感想です。
自分のなかで繋がらなかった小説『君たちはどう生きるか』を読みたい欲求、久しぶりにディズニーアニメ『ふしぎの国のアリス』を観たくなった衝動、この映画を観たことによって得たものは繋がっています。
おまけ
男子でおじさんですけど、我が家の二人の男の子が小さかった頃、もっともビデオで観たディズニーアニメが『ふしぎの国のアリス』、もっとも観た時期が子供が未就学児だったというのもありますけど、子供達も大好きでしたし、それに感化されるように私も好きになり、おじさんですからディズニーアニメで一番好きな作品はと聞かれることはありませんけど、聞かれたら『ふしぎの国のアリス』と答えます(笑)
神奈川の自宅には今では全く使わなくなったにも関わらずVHSデッキがいつでも通電できる状態で飾ってあります。
肝心要の『ふしぎの国のアリス』は知り合いに譲ったような気もするんですけど、前述のようなこともあって譲らずに残っているかもしれません。
とにかく久しぶりに観たくなっています。
それと、ちょっと前からディズニーが名作アニメを実写化するたびに『ふしぎの国のアリス』はいつになったら、ちゃんと実写化するのだろうというのがあって、つい最近も『リトルマーメイド』公開時に思ったばかりだったんだすけど、改めてその思いが再燃しています。
『アリス・イン・ザ・ワールド』はありましたが、これは『ふしぎの国のアリス』とは別物だし、近年のディズニー名作アニメのお金をかけた実写化の流れに乗れていないのが残念で仕方ない。
次の名作アニメ実写化では『ふしぎの国のアリス』をと期待して止みません。