前置き
公私ともに忙し過ぎて、12月最初の投稿が12月最後、2023年最後の投稿になりそうです(汗)
視聴率
12月17日に『どうする家康』最終話が放送され、全話平均視聴率は大河ドラマワースト2位の11.2%になったようです。
11.2%でしたが、私は毎回欠かさず観てました。
11.2%の傾向として興味深かったのが50代未満の層では男女問わず視聴率は高く、50代以上の視聴は減少傾向にあったことがテレビ視聴数の絶対数からすると全体の視聴率に影響を及ぼしたように思えます。
かくいう私も大河ドラマをネタに過去にはいくつも投稿しており、主なものは以下とかになります。
今まで投稿した大河ドラマネタのほとんどが史実よりもエンターテイメントを重視した作品作りにたいして昔から大河ドラマファンとして苦言を呈すような内容ばかりでした。
前述した視聴率の傾向から解るように、私のような層が支えていた大河ドラマの視聴率というものが今回の『どうする家康』で堰を切ったように離れていったようにも感じています。
ただ、私としては『徳川家康』という人物を大河ドラマの主軸にしたことで、ありふれた月並みな脚本よりもこういうのもありかもなという視点で観てたので、まぁそこそこ楽しめました。
但し、そこは歴史にそこそこ造詣がある人から観たものであって、歴史に造詣がない人にとって初見であった場合に誤った知識の刷り込みになってしまうという危惧もあるんですけど、興味ない人は観ることすらしないし、初見であっても観た人で興味を抱けばサクッと調べたりできちゃうんで余計なお世話だとも思っています。
昔は情報を得るコンテンツなんて限られていて情報を発する側から悪く言えば都合よく刷り込まされるしかなかったんですけど、今はそういう時代でもないんですから。
築山殿新解釈
築山殿の新解釈は今までになかったので超がつくほど新鮮でしたね。
家康の正室は『築山殿』と豊臣秀吉の異父妹『朝日姫』の2人のみで、後者はガッツリ政略結婚であり、さらに数年後には京都に戻って病死しているので、実際の正室は『築山殿』の1人と解釈してもいいでしょう。
家康には正室に近い位置づけの側室が何人もいましたが、正室は『築山殿』が最初で最後、『築山殿』以降に正室を持たなかったことに関しては諸説ありますけど、どれも諸説なので、今回のような新解釈はあってもいいかなと思っています。
但し、『築山殿』を演じたのが『有村架純』さんであることから演者に寄せて新解釈を創り上げた感もするのですが、逆説的に言えば『有村架純』さんが演者であったからこそ新解釈が出来上がったのかもしれないですけど。
古沢良太
彼の書いた脚本には賛否両論ありましたけど、前述した通りで主人公が徳川家康ですから普通に書けば日本史の教科書に毛が生えたていどの物にしかならなかったと思うので良かったと思っています。
私的には前半で尺を取り過ぎて、本来盛り上がるはずの後半部分が駆け足になってしまったことが残念でもありますが、後半部分で尺を取ろうとすると史実に忠実にならざるをえなくなって脚本を書くうえでの面白味もなくなるので致し方ないです。
古くからの大河ドラマの視聴者層が離れたということを前述しましたけど、月並みな脚本だったら満足できたんですかね?
そんなもんを期待するのだったら過去の『徳川家康』作品を観たほうが精神衛生的にも良いと思うし、まぁ精神衛生的に悪いので観なかったんでしょうけど(笑)
ジャニーズとアミューズ
ジャニーズ事務所はもう存在しませんが、ここでは敢えて『ジャニーズ事務所』という表記で通します。
主人公『徳川家康』役を『松本潤』さんが演じる発表があった当初から批判はありました。
その多くが『松本潤』さん個人ではなく所属する『ジャニーズ事務所』にたいしてのもので、それらの批判を後押しするような問題が放送中に起きたのも視聴率低迷を後押しするかたちになってしまいました。
まして、主人公『徳川家康』、そして『織田信長』もですから『どうする家康』という作品の良し悪しではなくNHKとジャニーズの関係性への批判も少なからずあったように感じてます。
ここで、21世紀に入ってからの大河ドラマの主演俳優の出演時の所属事務所について調べてみました。
ちなみに21世紀に入る前に大河ドラマの主演を務めたジャニーズ事務所所属タレントは『東山紀之』さんの一度だけです(1993年『琉球の風』)。
2023年『どうする家康』松本潤(ジャニーズ)
2001年~2024年までの24年、24作品アミューズ5回、ジャニーズ、ホリプロで4回ずつ主演俳優を射止めていました。
直観的にはジャニーズとアミューズが抜きんでていると思っていたので、ホリプロも多かったことには驚きました。
というか良いのか悪いのかホリプロ所属の俳優って事務所臭がしません(笑)
ちなみに、これはあくまで主演でのカウントなので、準主役なども含めると前述した3つの事務所でさらに多くの配役を射止めています。
何を言いたいのかというと、察してもらえると思いますが、民放だけではなくNHKも所属事務所による偏ったキャスティングが普通に行われています。
ジャニーズ事務所は性加害問題を発端にテレビ局編成への圧力へと問題が飛び火しましたが、テレビ局編成への圧力という問題はジャニーズ事務所に限った話ではないということを述べたかっただけです。
こういう問題も情報がオープンになってきた時代、視聴者は敏感に感じており、それらが視聴率という数字になって表れているのに、NHKを含むテレビ局の編成側の鈍感さはなんなんですかね?
脚本はもちろんですが、キャスティングも視聴率には重要なファクターです。
昔のように視聴率30%超えなんてのはテレビ離れのご時世では考えられませんが、受信料から高額な製作費をかけて作っているのですから多くの人が楽しめる作品作りを心掛けていただきたいと思う次第です。
最後にいずれリンクも切れますが総集編もあるので貼っておきます。
光る君へ
そして、文中でも紹介していますが、2024年大河ドラマ『光る君へ』もお忘れなく!
視聴率を予想すると近年大河ドラマの中でも高視聴率を記録するか、大河ドラマ史上最低視聴率を記録するか両極端に振れる気がしてます。
いずれにせよ脚本次第ですかね?