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甘く切ない80年代、甘くない現在の興味のあること中心に綴ります。

『鎌倉殿の13人』推しメディアと視聴率の乖離

 

出典:NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

 

過去にこんな記事を書いてます。

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記事の中では2021年大河ドラマで『青天を衝け』には興味がないとしてますが、41話全部観てしまいました(汗)

 

2020年大河ドラマ麒麟がくる』が高評価で、2022年『鎌倉殿の13人』が『三谷幸喜』さん脚本ということで、2021年大河ドラマは放送するNHKも多くのメディアもぞんざいな扱いをしてましたし、私も同じくなんですけど、見事に数字も内容も期待を裏切ってくれました。

関東地方の地上波視聴率全話における平均値は以下の通り。

『青天を衝け』の平均視聴率は『麒麟がくる』と変わらない数値で初回の20.0%は『麒麟がくる』初回から0.9%上回ったほどです。

 

さて今回は『鎌倉殿の13人』についてです。

初回からぶつくさ文句を言いながら欠かさず観てます。

 

ここまで(32話)の視聴率については以下の通りです。

平均:13.2%

最高:17.3%

 

メディアは前2作に比べ賞賛する記事(特に脚本)をばら撒いてますが、数字的には前2作に劣っています。

 

視聴率発表は毎週行われていますが、前2作との対比みたいなことはスタート直後のように記載されませんし、毎度低い視聴率であっても賞賛するような記事が多くてメディアは相変わらず整合取れてなくて辟易しています。

 

さて32話までの平均視聴率は上記の通りですが、『大泉洋』さんが演じた『源頼朝』が退出した26話までの平均視聴率はというと13.5%、退出後27話~32話の平均視聴率は12.0%となっています。

 

冒頭のリンクでも述べてますが、『三谷幸喜』さんは嫌いではなく、どちらかというと好きなのですが、三谷大河ドラマに関していえば嫌い。

 

今回も『大泉洋』さんが出演されていた回までについていうと、個人的には過去の三谷大河ドラマと同じで相変わらずだなという感じ、どちらかというと脚本よりも『源頼朝』ではなく『大泉洋』さんというキャラクターが大河ドラマ独特の重厚さを消し去って見る側を選ばない誰もが見れる大河ドラマになっていた趣きがあった。

 

北条政子』を演じる『小池栄子』さんはじめ多くの演者も『三谷劇場』というか『大泉洋劇場』に引っ張られ重厚さとは程遠い感じだったのが、『大泉洋』さん退出後、タイトル通り『鎌倉殿の13人』が本格的にスタートしてからは、今までの三谷大河ドラマとは違い過去の大河ドラマの重厚さに加えて権謀術策渦巻くダークな世界観が画面を占有するようになり、『大泉洋』さんが出演していた頃に頻繁に使われたふざけた効果音などが入ってくる余地がなくなってきています。

 

27話から番組タイトル『鎌倉殿の13人』がやっと形となるわけだが(西暦1199年)、32話終了時点(西暦1203年)、もう13人は崩壊しています(正しくは西暦1200年)。

13人の顔ぶれと32話終了時点で生死

氏名 生死 演者
北条義時 存命 小栗旬
北条時政 存命 坂東彌十郎
比企能員 1203年没 佐藤二朗
三浦義澄 1200年没 佐藤B作
和田義盛 存命 横田栄司
梶原景時 1200年没 中村獅童
安達盛長 1200年没 野添義弘
足立遠元 存命 大野泰広
八田知家 存命 市原隼人
大江広元 存命 栗原英雄
三善康信 存命 小林隆
中原親能 存命 川島潤哉
二階堂行政 存命 野仲イサオ

 

視聴率のほうに着目します。

以下が32話までの『鎌倉殿の13人』の地上波視聴率推移になります。

権謀術策渦巻く世界観は始まったばかりで史実を踏襲するとなると、そこに笑いとかが入ってくる余地もないし、もちろんとぼけた効果音が入り込む余地はありません。

27話以降『源頼朝』存命時とはドラマの色合いもだいぶ変化しています。

 

従来の『三谷幸喜』作品が好きな人にとって、かけ離れた世界が展開されることは間違いないなかでどれだけ視聴率低下を食い止められるのか気になります。

 

ちなみに平均視聴率で14.1%だった『青天を衝け』も話が進むにつれジリジリと視聴率は以下のグラフのように下降しました。

ここには載せませんが『麒麟がくる』はクライマックスが『本能寺の変』なので最終回は同作品初回に次ぐ高視聴率18.4%を記録しています。

 

繰り返しになりますが『鎌倉殿の13人』についていえば、『源頼朝』死去後に視聴率も低下してきていますしSNSなどを見ていると、権謀術策渦巻くダークな世界観に離脱するといった人をここ最近は多く見かけるようになってきています。

 

従来の『三谷幸喜』さん作品目当てであった層にとってはそうなることが必然とも思えますが、個人的には『三谷幸喜』さんが書く従来通りの『大泉洋劇場』が終わってからの重厚さを持った今が好きですし、重厚という枠のなかで『三谷幸喜』さんが自分のフィールドに引き寄せ難くなった今後をどう書いていくか楽しみでもありますし、また退出していない演者達についても出演作品をすべて見ているわけではありませんが、権謀術策渦巻くダークな世界とはほど遠いイメージを持っている人ばかりなので、どのように演じるのかも楽しみです。

 

ただ視聴率についてはこのままジリジリ下降していく要素しかないと思いますけど(汗)

 

 

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