今にも雨が降り出しそうな空模様のなか
大逃げをうった「アエロリット」が速いペースで
後続馬をぐんぐん引き離していた。
単勝1・5倍の圧倒的な人気を得た
一番人気「アーモンドアイ」は
道中中段に位置しこれから数十秒後に誰もが
見慣れた光景を再現するための準備に余念はない
ように誰もがレースを見守っていた。
大逃げをうった「アエロリット」は最終コーナーでは
既に余力はなく前目に位置していた馬たちに難なく置いていかれる。
そして誰もが「アーモンドアイ」がくると思ったのだが・・・
さらに後続から来た馬たちに置いていかれる「アーモンドアイ」、
その走りはゴール板を駆け抜けた後のクールダウンにも似た
すでにレースを終えた走りにしか見えなかった。
5馬身差の大差をつけて勝ったのは「リスグラシュー」だった。
このレースを最後に引退する馬番6の「リスグラシュー」、
来年もJRA、競馬ファンの期待を背負って走る予定の
馬番9の「アーモンドアイ」、
6と9という馬番も何かのサインだったのだろうか。
中山競馬場はいつから雨が降り出したのだろう。
「アーモンドアイ」の惨敗に傘をさすのさえ忘れたのだろうか。
衝撃の結末による興奮が冷め始めた頃にやっと中山競馬場の
スタンドには傘の花が開き始めていた。
「アーモンドアイ」の惨敗にいったいどれだけの人が
冷たい雨にうたれたのだろう。
♪冷たい雨にうたれて~♪
「冷たい雨」
「冷たい雨」といえば「ハイ・ファイ・セット」ですよね。
若い人には解らないかもしれないので「山本潤子」さんは
「ハイ・ファイ・セット」のメンバーですよ。
作詞・作曲は荒井由実、1975年に「バンバン」で大ヒットした
「『いちご白書』をもう一度」のB面に収録されたのが最初らしい
のですが、それは知りませんでした。
やっぱ「ハイ・ファイ・セット」の印象が強いです。
アルバム「OLIVE」に収録しています。
「ハイ・ファイ・セット」は荒井由実時代のユーミン作品を数多く
唄っていてユーミンファンの私としても「ハイ・ファイ・セット」
「山本潤子」さんの透き通るような歌声にいつも魅了されてました。
(リアルタイムではないですけどね・・・)
だけど個人差があるとは思いますが、
やっぱほとんどの作品はユーミンが唄ったほうが好きです。
なんででしょうね不思議ですけど・・・
なんですが「冷たい雨」だけは「ハイ・ファイ・セット」の方が好きです。
ちなみに歌詞はこんな感じです。
この曲はその後も色んな人達にカヴァーされています。
1982年 「倉田まりこ」
1990年 「森丘祥子」
2001年 「香西かおり」
上記以外にも海外アーティストがカヴァーしているようです。
中山競馬場で「冷たい雨」にうたれた方々
この年末に向けて風邪などひかないように
本日は暖かくして早めにお休みください。
(了)