前回『サン・ジョルディの日』企画?で『鷺沢萠』さんの『葉桜の日』について投稿しました。
今回はそこそこ読んでいる『乾くるみ』さんの作品です。
といっても以下の作品くらいですけど(笑)
- リピート
- 塔の断章
- セカンド・ラブ
- イニシエーション・ラブ
- Jの神話
- スリープ
うろ覚えですけど作品発表順ではなく上記した順で読んだ気がしてます。
いずれも『乾くるみ』という名前を巷で見聞きするようになってから、しばらく経過してブックオフで文庫が手にはいるようになってからなので、世間からはかなり遅れての『乾くるみ』デビューです。
初めて読んだのは2004年に発表された『リピート』ですが私が読んだのは2015年の映画『イニシエーション・ラブ』公開よりもちょっと前程度だったので、発表から10年後くらいですから『乾くるみ』さんの作家デビューは1998年なので、リピートしますが、かなり遅れて私は『乾くるみ』デビューです(笑)
その『リピート』は2018年に日本でドラマ化された後に韓国でも『リセット』としてリメイクされDVDが2021年3月にリリースされています。
当ブログでは毎度のことながら作品について巷のようなレビューはしませんが、どんな内容かというとドラマを観ていたかたはお解りかと思いますがこんなんです。
内容についてもっと知りたい方は以下のレビューが参考になると思いますけど、ミステリーなのでネタバレレビューには十分に注意のうえご覧ください。
ちゃんとしたレビューはしませんけど感想はというと、普段滅多にミステリーを読まない私からするとかなり面白かったです。
だって読み終わった後に『ケン・グリムウッド』の『リプレイ』はどうなのか気になってブックオフオンラインで注文してすぐに読みましたから(笑)
『リプレイ』のレビューはこちらから
両方面白かったです。
但し、普段ミステリーものを読まないからミステリーものの比較対象がないので、ミステリーとして秀逸かどうかは解りません。
突っ込みたくなるようなところもありますけど、それはフィクションですから、リアリティに徹してつまらないものになるよりはいいと思います。
リピートしますけど、他のミステリーと比較していないので、普段からミステリーものを好んで読んでいる方々のレビューを見ると厳しい言葉もいくつか見受けられました。
普段読んでいるものが非ミステリーということもあって、物語の流れは読んでいて想定がついてしまうんですけど、ミステリーはそうはならない。
ミステリーをよく読む人にとってはクライマックスに向かうまでの伏線とかも気にして読むと思うんですけど、ミステリー慣れしていないから淡々と読んでしまい、物語終盤に向かってなんで?なんで?となって今までに味わったことのない感覚も心地よかったです。
とにかく面白かったですよ。
だって日本と韓国で映像化していますからね(笑)
『リピート』が面白かったことから冒頭に書いたようにその後も何冊か読んでいるのですが、普段読まないミステリーの面白さはもちろんですけど、性的描写のエグいところなども興味を惹かれたというのもあります。
性的描写がエグいといっても、それは女性でもこういうものを書けるんだという驚きに近いものだったのですが『イニシエーション・ラブ』を読んださいに女性でこんなの書けるのかという疑念がわきます。
※ちなみに映画『イニシエーション・ラブ』は観ておりません。
普段は興味のあることはすぐにウィキペデイアでざっくり確認するのですが『くるみ』という名前から先入観でずっと女流作家だと思っていたのでウィキペデイアを見てビックリしたと同時に拍子抜けしてしまいました(笑)
余談ですが、これよりも前に『恩田陸』さんも作品をそこそこ読んでいるにも関わらずに彼女をずっと男性と思っていたという過去があります。
話を戻して『乾くるみ』さんが男性と解ってしまうと、今まで勝手に思っていた女性が書いているというイメージが削がれてしまい作品にたいしての向き合い方も変わりましたけど、それでも面白いものは面白いです。
すでに多くの人が『乾くるみ』作品を読まれているとは思いますけど、読んでいない方がいたら普段ミステリーものを読んでいない方でも楽しめる『乾くるみ』作品を手に取ってみてはいかがでしょうか。
読書が苦手なかたはこちらから(笑)