sugarless time

甘く切ない80年代、甘くない現在の興味のあること中心に綴ります。

『香港デモ戦記』読んだけど・・・

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先々月『黒色中国BLOG』さんでが紹介していた。

bci.hatenablog.com

『香港デモ戦記』を私も読んだけど・・・

 

6月30日に『香港国家安全維持法』が可決されました。

rd.kyodo-d.info

 

私は日本で生まれて、日本で育ったので、物事の考え方はごくごく普通の日本人感覚だと思っている。

ゆえに中国のやり方はまったく理解できない。

 

私が思うにこの中国のやり方を肯定的に理解できるのは、中国共産党員くらいではないのだろうか。

 

世界中から非難を浴びてまで施行する必要があるのだろうか。

そのいっぽう世界から非難をされても中国進出している企業に変化はない。

けっきょく中国は何をやらかしても経済的には痛くも痒くもない。

 

6月8日の経団連中西会長の定例記者会見でも中国との良好な関係を維持する必要があると言っている。

米国は、貿易不均衡や技術覇権を問題視し、中国に相当厳しい姿勢で臨んでいる。他方、日本にとって重要な市場である中国と、良好な関係を維持する必要がある。

 出典:経団連:定例記者会見における中西会長発言要旨 (2020-06-08)

www.keidanren.or.jp

 

私もいい年齢なので、同じ立場になれば解らないが結局のところ、いい歳した大人達の見ている未来は5年程度先でしかないと痛感する。

このまま中国を増長させることに何の危機感もない発言、いや、もちろんあるのだろうが、政治的に出来ないのかもしれないと思いつつも、調べればすぐに解るような失態を繰り返す某国の首相を思うと、あながち中国を増長させることへの危機感がないのかもしれない(泣)

 

前置きが長くなりましたが、本のレビューですけど、毎度のことですが、本の内容を詳しくは語りません。

 

香港の若者の熱気

日本と香港では置かれている状況が違う、ゆえに日本の若者と比べることに意味はない。あえて今の香港の若者の熱さや行動力を日本の若者と比べるとするならば1960年代の安保闘争の頃なのかなと思ったりしますが、私は生まれてもいませんし、物の本で知る限りは香港とは違う気がします。

 

私も若い頃は少しは反骨心も野望?もあったものだが、年齢を重ねるとともに守るものが多くなり、変化より現状維持に比重を置くようになった。

こんなことを書いているといつも思い出す曲がある。

2016年に62歳の若さで亡くなられた『村田和人』さんが1987年にリリースしたアルバム『Boy’s Life』に収録され、シングルカットもされた『Stay The Young』。

この曲はパイオニアcarrozzeria』のCM曲ともなっているので耳にしたことがある人も多いかもしれない、脱線してますけど興味がなくても聴いてみてください。

www.youtube.com

君は守る物が 増えすぎたから

どこか臆病に見える

Dreamer 一秒刻みに 年老いていく

お互い様だよ

涼しい顔して 諦めるのが

上手な生き方には 思えない

 出典:https://www.uta-net.com/movie/29142/

 

激しく脱線しましたが、本文に戻ります。

 

著者について

『小川善照』さん初めて目にする名前です、読み終わって巻末に著者の簡単な経歴があり、ちょっと意外な気がしました。

『Forbes』、『日刊ゲンダイ』などへの連載、『Forbes』はともかく、読んでいて『日刊ゲンダイ』に連載しているような感じはしませんでしたね、唯一感じたと言えば元SEALDsの『奥田愛基』さんがでてくるくだりくらいかな、誤解のないように私は右でも左でもありません(笑)

 

本編の内容についてです、以下が目次ですのでこれで内容を想像してください。 

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香港のデモについて断片的にしか知らなかった私てきには有益でした。

2014年の『雨傘運動』にしても日本国内のニュースで見聞きするていどで、所詮対岸の火事程度にしか見ていなかったわけですし、2019年の『逃亡犯条例』のデモに関しても香港も大変だな、中国は相も変わらずえげつなさを極めてるなくらいで、やっぱり対岸の火事、社内では海外営業とか海外サービスとか現地代理店とか大変そうでしたが、昔ならともかくこのご時勢なので、よっぽどのことがない限りは開発部門は海外出張しない社内ルールもあって、本当に対岸の火事だったのですけど。

 

『香港デモ戦記』というタイトルはあながち間違っていません、前述した通り香港のデモを断片的にしか理解していなかった私にはそこそこ得るものがありましたが、実際はもっと政治的な部分に期待していたところもあります、中国の野望の行先とかにも期待していましたが『香港デモ戦記』でした。

 

そして、やはり思うのが自分たちに置き換えることです。

歳を取ると守るものの多さに行動力も衰退します、残念ながら日本の若者に香港の若者のような行動力があるようには思えません。

でもそれって日本でも問題はたくさんあるけれど、今回の『新型コロナウイルス』という問題を除いて、多くの人が日々の生活に支障がないから考えないし、行動もとらないと思っているのだが、香港のような状況になったとき自分を含め平和ボケした老若男女を問わず日本国民は香港のような行動を取れるのだろうか。

 

最近の中国を見ていると香港の次は南シナ海東シナ海、台湾、尖閣諸島、そして日本、香港で起きたことは対岸の火事ではないのかもしれない。

だって奴らには日本の常識、世界の常識すら通用しない。

そのとき日本人は戦えるのだろうか、香港なみの行動を起こせるのだろうか。

 

それにしても東シナ海南シナ海という固有名詞さえ最近は気に食わない(怒)

 

 

アップしようと思ったらこんなニュースが目に入ってきた

台湾格好良い!! くれぐれもスパイには気をつけてください。

jp.reuters.com

 

 

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