『中島みゆき』の『糸』の良さがいまひとつ解らない。
私は80年代ガチの『ユーミン』ファンだったからといってアンチ『中島みゆき』ってことではないんですけど、良い曲とは思うけど、良いと感じる具合に世間とかなり温度差がある。
ゆえに映画『糸』は『中島みゆき』の『糸』のオマージュだと言われても、オマージュの素材に価値観を見出せないのだから、私にとっての映画『糸』は映画『糸』でしかないんですけど、当初公開予定していた時期の主演二人による見飽きるくらいテレビ番組を介した映画宣伝出演などを通して、あらすじとか出演俳優陣などなどを知るにつれて観たいという欲求にかられていた映画でした。
そして『新型コロナウイルス』で公開延期されたとはいえ8月21日公開、公開から1ヵ月が過ぎた9月末に観てきた妻が大絶賛していたこともあり、やっぱ観なくちゃということで10月1日のファーストデーに定時まで自宅で仕事をした後に、ファーストデーの意味もなくレイトショー時間にやっと観てきました。
いつも通りブログ上でネタバレするような内容は書きたくないので、より詳しく知りたい方は下レビューサイト見てください。
各サイトの評価及びレビュー件数は10月5日現在以下の通りです。
レビュー件数
Filmarks:13062件
ヤフー映画:1939件
映画コム:314件
評価スコア(5点満点)
Filmarks:3.8
ヤフー映画:3.71
映画コム:3.6
だいたい3.5という数値が目安になるので『中の上』といったところですね。
私の全体評価としては3.0くらい、評価の詳細としては以下の通り。
物語:3
配役:4
映像:4
演出:3
音楽:2
平均で3.0になってないですけど(笑)
感想はというと
もともとが『中島みゆき』の『糸』のオマージュだというのは解るのだけど、それに縛られて無理くり結び付けようとしているのが映画全編にわたっており、音楽と映画が融合するわけでもなく嫌な具合に微妙にズレている。
『糸』という言葉が持つ『繋がり』とかを表現したいというのは感じるんだけど、それが薄いゆえに『中島みゆき』の『糸』と重ならない。
楽曲『糸』の流れるシーンも然りだが、『中島みゆき』の『ファイト!』を使うシーンも悪くはないんだけど無理くり押し込んでいる感が強くてしっくりこないのだ。
だから『中島みゆき』ファンであったり楽曲『糸』への思い入れが強い人から見ると映画(脚本・演出)が楽曲の良さを出せていないに変わると思います。
『糸』や『繋がり』をテーマにするだけで『中島みゆき』の楽曲に頼らなければもっと良い作品になったのではと思うと同時に、『中島みゆき』の楽曲を映像化するって行為はかなり難易度が高いんじゃないかと思った次第です。
まぁ観る人によると思うのだが妻はずっと泣いていたと言っていたので、ここ数年涙腺が弱くなったことをえらく実感している私としては久しぶりに映画を観て泣けるかなと期待に胸を膨らませてたのだが、泣く手前にさえ行けませんでした(汗)
それでも2時間を超える時間飽きることなく観れたのだから絶賛というわけではないのですが良いとは思いますけど、この映画が記憶に残るかと問われたら数年は片隅に、10年後は思い出せないかもしれないですね。
あと北海道の大自然とか北海道を感じる映像が少なくて、ここも『中島みゆき』を意識してるんだろうけど舞台が北海道じゃなくてもまったく物語にたいした影響もない感じでした。
そんな調子だからかもしれないが、私が印象に残ったのはタイトルにあるように『ドングリ』、なぜ『ドングリ』?というのは作品を観ないと解らないので観ていない方は観てください。
『助演植物賞』とか『主演植物賞』とかあったら受賞するのは間違いなく『ドングリ』だと思います(笑)
最後に私のなかでの本作品の助演女優賞はというと普通なら『倍賞美津子』さん、存在感も凄く良かったのですが、それを抑えて出演時間は僅かだったのです間違いなく『稲垣来泉』ちゃん(画像左)です、理由は作品を観てご確認ください(笑)
『稲垣来泉』ちゃんについてもっと詳しくは以下のリンクへどうぞ。
今後の活躍に期待しています。
劇場じたいも『新型コロナウイルス』に出来うる限りの配慮もしています。それゆえに以前のような観客動員は見込めない状況です。全てを配信方式にとも思いますが、大きなスクリーンで観る映像、劇場で聴く音はやはり替えが利かないものです。
映画には作る側にも観る側にもかけがえのないものがあります、映画産業が衰退しないように時間がある時に、劇場が空いていそうな時間を狙って映画を観に行きましょう!
以前からそうでしたけど『新型コロナウイルス』の影響もあって20時以降はさらに心配になるくらい空いています(都内は知りませんけど(笑))