sugarless time

甘く切ない80年代、甘くない現在の興味のあること中心に綴ります。

2023『J1リーグ』ポゼッションの明と暗

 

前説

まだ2023年GWネタです。
といってもそれっぽくないタイトルですけど(笑)

 

前回は5/2に下見、5/4に家族で夕方からちょっとだけ行ってきた『THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA』の話でした。

www.sugarless-time.com

 

5/2と5/4の間である5/3に『湘南ベルマーレ』サポである次男といっしょに『レモンガススタジアム』で『湘南』vs『柏』を観戦、5/7には雨のなか『日産スタジアム』で『横浜FM』vs『京都』を観戦してます。

5/3はベルマーレサポの次男と約束していたのでベルマーレサポ先行発売日に早々に購入、5/7は『JリーグGW無料招待キャンペーン』で当選しました!!

5/7は友人と一緒に行って、そのまま埼玉の単身赴任先に戻るつもりでいたのですが、幼少からサッカーをやっていた長男とは『現レモンガススタジアム』以外にも『旧国立競技場』、『日産スタジアム』などなど何度も行っているのですが、次男とは訳あって『現レモンガススタジアム』しか行ったことがありません。

ゆえにいつのまにか次男はベルマーレサポになっているわけでもあるんですけど・・・

そんな次男にベルマーレの試合じゃないけど『日産スタジアム』に行ってみる?

と聞くと間髪入れずに「行く!!」との返事だったので、次男にとっては初の『日産スタジアム』となった次第です。

 

上画像は晴天に恵まれ西陽で思い切り日焼けしてしまった5/3の『レモンガススタジアム』、下は雨中の戦いとなった5/7の『日産スタジアム』。

新横浜から『日産スタジアム』に向かうまでで足元はビショビショになりましたが、試合じたいは大きな屋根の下で快適でした(笑)

ここからが本題、5/3の『湘南』vs『柏』は応援する湘南ベルマーレポゼッションでは上回るも『小野瀬』をはじめ主力選手が怪我で出れないこともあって決定的なチャンスをなかなか作ることができず、中盤を省略しまくって縦ポンで前線の『細谷』、『マテウス・サヴィオ』任せの柏にが1-2で敗戦ということからちょっとJリーグのポゼッション事情を調べてみようと思ったわけです。

 

GWも過ぎて久しいので、5/20 第14節時点のデータに基づいてます。

基本Jリーグ公式からのデータですが、ポゼッションについてはJリーグ公式にはデータがないのでスポーツナビのデータを利用しています。

www.jleague.jp

soccer.yahoo.co.jp

 

順位表

まずは順位表、今期はJ2降格が1クラブだけなので最下位だけ色付けてます。

順位 クラブ名 勝点 試合数 得点 失点
1 神戸 30 14 9 3 2 29 9 20
2 横浜FM 27 14 8 3 3 28 15 13
3 名古屋 26 14 7 5 2 18 11 7
4 鹿島 23 14 7 2 5 20 14 6
5 広島 23 13 7 2 4 17 12 5
6 C大坂 23 14 7 2 5 18 15 3
7 札幌 22 14 6 4 4 31 25 6
8 浦和 21 12 6 3 3 16 11 5
9 福岡 20 14 5 5 4 15 16 -1
10 FC東京 19 14 5 4 5 17 19 -2
11 川崎 18 14 5 3 6 17 18 -1
12 鳥栖 18 14 5 3 6 14 17 -3
13 新潟 16 14 4 4 6 15 20 -5
14 京都 13 14 4 1 9 16 22 -6
15 12 14 2 6 6 9 17 -8
16 横浜FC 12 14 3 3 8 12 31 -19
17 湘南 11 13 2 5 6 21 24 -3
18 G大阪 7 14 1 4 9 13 30 -17

神戸は戦力的にトップにいてもおかしくないので意外には思えませんが、選手層も厚いわけでもなくほぼほぼメンバー固定しているので、これから夏場にかけて厳しいと思ってます。

我らがマリノスは怪我人だらけのなか内容はともかく今のポジションは上出来、他について語りだすと長くなるので順位についてはここで止めます。

 

ポゼッション

タイトルにもしているポゼッションについてです。

以下は1試合毎にポゼッションで勝ったクラブで順位付けしたのが以下左表、右は保持率平均による順位なります。

※勝ち負けは51%ー49%でも51%を勝ちとした場合の順位になります。

順位 クラブ名 -------- 順位 クラブ名 保持率
1 横浜M 13   1   1 川崎 58.43
2 川崎 12   2   2 新潟 54.79
3 G大阪 11   3   3 G大阪 54.79
4 新潟 9 1 4   4 浦和 54.58
5 札幌 9   5   5 横浜M 53.79
6 浦和 7 2 3   6 広島 50.77
7 横浜F 7 1 6   7 札幌 50.36
8 広島 6 1 6   8 横浜F 49.86
9 湘南 6   7   9 湘南 49.31
10 神戸 6   8   10 FC東京 49.29
11 FC東京 5 3 6   11 鳥栖 48.36
12 鳥栖 5 1 8   12 神戸 48.21
12 鹿島 4 1 9   12 C大坂 48.00
12 京都 4 1 9   12 京都 47.64
12 C大坂 4 1 9   12 46.93
12 4 1 9   12 鹿島 46.43
17 福岡 3   11   17 福岡 45.21
18 名古屋 2 1 11   18 名古屋 43.93

上記のとおりでポゼッションと順位は反比例してるくらいです。

名古屋とG大阪の順位とポゼッションの関係が興味深いですね。

 

シュート数/被シュート数

サッカーはポゼッションで勝ったほうが勝ちというゲームではないので、各クラブのシュート/被シュートについても示します。

 

シュート数

左がシュート数、右がシュート数と得点割合になります。

順位 クラブ名 シュート ------- 順位 クラブ名 得点率
1 広島 180   1 札幌 0.200
2 札幌 155   2 横浜FM 0.199
3 G大阪 150   3 神戸 0.197
4 神戸 147   4 C大坂 0.168
5 名古屋 145   5 鳥栖 0.167
6 横浜M 141   6 FC東京 0.162
7 湘南 139   7 鹿島 0.161
8 川崎 131   8 湘南 0.151
9 新潟 130   9 浦和 0.148
10 福岡 125   10 京都 0.131
11 鹿島 124   11 川崎 0.130
12 京都 122   12 名古屋 0.124
13 121   13 福岡 0.120
14 横浜FC 120   14 新潟 0.115
15 浦和 108   15 横浜FC 0.100
16 C大坂 107   16 広島 0.094
17 FC東京 105   17 G大阪 0.087
18 鳥栖 84   18 0.074

鳥栖のシュート数の少なさが目につきますが、シュート数84本に対して得点14で率としては5位、G大阪はシュート数は3位の150本で得点は13で率としては1割未満、広島もシュート数は180本で1位ですが、こちらも得点17で1割未満、10本以上打って1点取れないというのは厳しいですね。

札幌はシュート数155本で2位、得点もリーグ1位の得点31でちょうど2割、5本打って1点というのも目を引きます。

順位で1位の神戸、2位のマリノスもほぼ2割になってます。

 

被シュート数

左が被シュート数、右が被シュート数と失点割合になります。

順位 クラブ名 被シュート ------- 順位 クラブ名 失点率
1 広島 84   1 神戸 0.078
2 浦和 95   2 名古屋 0.084
3 福岡 97   3 横浜FM 0.092
4 鹿島 106   4 鳥栖 0.099
5 神戸 115   5 浦和 0.116
6 FC東京 116   6 C大坂 0.116
7 119   7 鹿島 0.132
8 川崎 120   8 広島 0.143
9 京都 125   9 0.143
10 C大坂 129   10 新潟 0.144
11 名古屋 131   11 川崎 0.150
12 札幌 135   12 湘南 0.154
13 G大阪 138   13 横浜FC 0.155
14 新潟 139   14 FC東京 0.164
15 湘南 156   15 福岡 0.165
16 横浜M 163   16 京都 0.176
17 鳥栖 172   17 札幌 0.185
18 横浜FC 200   18 G大阪 0.217

知ってはいましたがポゼッションで上位のマリノスは被シュート数では16位、シュート数よりも被シュート数が多い結果、被シュートにたいしての失点率は1割未満、前述した得点率ではほぼ2割なので順位が上というのも納得ですけど、計算上は被シュート数が少なくなれば失点も少なくなるので改善して欲しいのもあるし、これだけ打たれて失点を抑えているのは特筆すべきかな(汗)

G大阪の失点率は18クラブ中で唯一の2割超え、5本打たれて1失点という計算、GKばかりの所為ではないですけど代表歴のあるGKを2人も要しながらの失点の多さは気になりますし、特に『谷晃生』選手は昨年まで湘南での好パフォーマンスを多く見てきているので彼のキャリアを考えると心配になります。

 

アルビレックス新潟

ポゼッション以外の数値も出しましたが、ポゼッションに話を戻すと全クラブの試合を全て見ているわけではないですけど、マリノス、川崎、広島のポゼッションと新潟のポゼッションではまったく意味が違います。

解り易くいえば昨年のカタールワールドカップグループリーグでの日本戦でのドイツ、スペインのポゼッションがマリノス、川崎、広島だとすると、コスタリカ戦の日本のポゼッションがG大阪、新潟と例えるといいかもしれませんね。

 

G大阪のここまでの成績は前述の通りでポゼッションも高いのですが、これは意図的にポゼッションを高めるサッカーに転換過程でもあるので今の成績も致し方ないかと思いますけど、今後これが良い方向に向かうかは選手個々の資質も関係しますし、なんとも言えないですね。

 

新潟についてですが好スタートを切ったもののここにきて勝てなくなっています。

もちろん相手チームに研究されはじめたことも原因ではあるのですが、以下が14節時点での新潟のポゼッションと結果の関係になります。

保持率 59 47 45 41 51 50 58 62 64 58 64 59 48 61
結果 × × × × × ×

対戦相手との関係性もありますが4勝のうちポゼッションで上回ったのは1試合のみ、6敗のうちポゼッションで下回った試合は1試合もありません。

最初の4試合で2勝2分でポゼッションで上回ったのは1回だけ、5節以降はポゼッションの勝ち負けでは8勝1分1敗、肝心な勝敗では2勝2分6敗、相手チームに研究されはじめた結果、能動的にポゼッションを高めているわけではなく、コスタリカが日本にしたように受動的に高められているようにも感じられます。

そして、ここまでの4勝の対戦相手はというと広島、川崎、福岡、マリノス、福岡を除けばポゼッションを高めて主導権を握りたいクラブには相性が良いのが解ると思います。

監督の松橋さんはマリノスOB、マリノスでの現役時代も見てますし、新潟というクラブも気になっているので、クラブの要である伊藤涼太郎選手の海外移籍報道も出てきてますが、ここからまた奮起を期待しています。

 

まとめ

GWの5/3に現地観戦した湘南vs柏戦、この試合の湘南のポゼッションは57%、前述したように柏は前線の『細谷』、『マテウス・サヴィオ』任せの縦ポンサッカーでしたが、ポゼッション57%の湘南が優位に試合を進めていたかというと、柏の守備ブロックを崩せずに攻めあぐねボール回しに終始したゆえの数値です。

名古屋がポゼッションで最下位にいながら現在3位にいるのもユンカー、マテウスカストロ、永井といった速くて強い前線とGK、DFに中盤を絡めた強固な守備ブロックで相手にボールを持たせても効果的な攻撃を許していないことが数値によって解ると思います(被シュートはそこそこ数値高いですけど(笑))

その一方でポゼッションを高める戦術を取り入れいれているにも関わらず被シュートが多いものの失点の少ないマリノス、被シュートはマリノスほどではないものの失点が多い川崎、G大阪、シュート数は突出しているわけではないが得点の多いマリノス、シュート数は多いが得点の少ない川崎、G大阪という結果を見てると、攻守ともに結局のところ個に依存しているのが垣間見えてきます。

 

ポゼッションを高めるというのは相手にボールを渡さない、相手に攻撃をさせない、相手に得点をさせないという有効な手段ではありますが、2023年J1リーグを14節まで終わった段階で数値を見渡す限り、すべてうまく行けているクラブもない感じです。

 

最後にポゼッションで20%以上差がついた試合は14節までで24試合あり、ポゼッションで上回った側の試合結果を記して終わります。

5勝3分16敗

 

次回から納車から2か月を過ぎた新車の話です。

 

 

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