プロローグ
前回【Meja】について投稿した後に楽曲の良さにそぐわないMVってけっこうあるよな~と脳内で過去を振り返ってました。
思い出してみればミュージシャンが音源だけでなくMV製作をし始めた80年代初頭の頃は基本そんなんばっかだった気がしてきました。
というか【マイケルジャクソン】の【スリラー】が凄すぎて、その印象がさらに強すぎて他が陳腐なものにしか見えなかったというのもあるんですけど・・・
そんな80年代初期のMVで時が40年余過ぎようと最高のMVと個人的に思っているのは、【Paul McCartney】and【Michael Jackson】の【Say Say Say】
ですけど、【Say Say Say】の話ではなくタイトル通り【Nena】の話です。
出典:- YouTube
【Nena】といえば1983年リリースの【99 Luftballons】、この曲を初めて見聞きしたのは、よく覚えていないんですけど【SONY MUSIC TV】だと思います。
まだまだ狭い世界で生きていた頃なので、TVK(テレビ神奈川)の深夜放送なんだけど、狭い世界では皆が観ていたので、それが狭い世界とも知らずに多くの日本人が観ているものだと思ってました。
放送していた地域は上記ウィキペデイアで確認してください。
今思うと音楽を見聞きするということにおいては凄く恵まれた環境にいたということを知ったのは随分後になってからですけど(笑)
概要
さて、話を戻して【Nena】の【99 Luftballons】です。
初めて見聞きしたときの感想はというと・・・・
シンプルなメロディラインで耳に残る心地良いロックナンバーでボーカルは可愛いし、ルックスは時代的にモロかぶりですが【フラッシュダンス】の【ジェニファー・ビールス】を彷彿する感じだったんですけど、あらためて見ると似てないです(笑)
出典:『フラッシュダンス』配信シリーズとしてリブート企画進行中|シネマトゥデイ
MVはというと陳腐です。
冒頭に挙げた【Say Say Say】とかが特別で、ほとんどのMVが陳腐だった時代ですけど(笑笑)
【Nena】についてはいつも通りで詳細はウィキペデイアをみてくださいなんですけど、今ではドイツ出身というくくりになりますが、この曲がヒットしたのは1983年なので西ドイツ出身ということになります。
東西冷戦の時代ということもあって、それを風刺した歌詞でもあり、今でも反戦歌として知られていますが、これらについては運営に怒られそうなので深堀りはしません。
和訳のリンクも以下に貼っておきます。
ディスコグラフィを確認していただけると解ると思うのですが、【Meja】からの流れで書いてますけど、デビューアルバムの【Nana】はドイツ、オーストリアのアルバムチャートで1位、オランダで2位、シングル【99 Luftballons】のオリジナルドイツ語版はドイツ、オーストリア、オーストラリア、ベルギー、オランダ、スウェーデンで1位、USチャートでは【Van Halen】の【Jump】に次ぐ2位、翌1984年にリリースした英語版はUKチャートとカナダチャートで1位を獲得しており、【Meja】からの流れで書くのが失礼なほどの大成功をおさめてます。
1985年頃までは母国ドイツや近隣諸国では相応に活躍しますが、1987年にはバンドは解散、1989年からソロ活動をスタートし、浮き沈みはありますが現在も活動を続けています(詳しくは英語版のウィキペデイアで確認)
下記動画がオリジナルドイツ語版の【99 Luftballons】
Nena Kerner
ウィキペデイアで確認するまで当時見聞きした情報を正しく理解できていなかっただけなんですけど、【Nena】とはボーカルの彼女の名前が【Nena Kerner】であって、その【Nena】の部分がバンド名になっていると思ってました。
正しくは彼女の名前は【Gabriele Susanne Kerner】で、【Nena】なんて文字はありませんが、子供の頃からのニックネームが【Nena】だったことによるものだそうです。
前述しましたが、初めて見聞きした【Nena】の楽曲はシンプルなメロディラインが心地良く、彼女のルックスも魅力的だったのですが、しばらくして衝撃の事実を知ります。
1960年生まれの彼女を初めて見た1983年当時、彼女は既に23歳だったんですけど、もっと若いというか自分に近い年齢だと思っていたし、何を血迷ったか恋愛対象みたいな感覚も持っていたんですけど・・・
既に既婚者であることを知ってけっこうショックで、急に【Nena】への熱量が冷めていくんですけど・・・さらに・・・
Nena(Gabriele Susanne Kerner)と・・・・脇毛
1983年のオリジナルドイツ語版から翌年には【99 Luftballons】の英語版【99 Red ballons】がリリースされMVも刷新されます。
そのMVで彼女の脇にはフサフサとしたものが・・・
当時の僕はまだまだ子供だといっても、さすがに女性は脇毛が生えないなんてことは思ってなくて、まめに処理していることくらい解っていましたし、まぁ当時の狭い世界観ですから、日本人女性はみな脇毛の処理をしているもんだと思ってました。
ただ、徐々に広がっていく世界観のなかで女性の脇毛処理って日本だけでなく海外でも普通に行われているものという認識でいたところで彼女の脇毛です。
前述したように既婚者ということで熱が冷めてきているところで、フサフサの脇を見せられて・・・
そもそも女性の脇毛なんてものを自分の狭い世界(ペーパーメディア、放送メディアやもちろん自分自身の周りの女性)で見た記憶がないもんだから、日本とか外国とか関係なく、結婚すると女性は脇毛処理をしなくなるんだなという失望に似た感覚に陥りました(古い時代ことなんで、お気に召さないかたもいるかもしれませんがお許しください)。
まぁそこから僕も成長していくわけで女性の脇毛処理が当時においても万国共通のことではないなんてことを徐々に知っていくわけですけど、狭い世界観で生きていると正しい判断も出来ないということを大人になってから知っていくわけですけど(汗)
ただ、今回あらためて【Nena】について書くにあたって調べていくと・・・
1984年当時でも英語圏の国では女性が脇毛を剃ることは普通だったらしく、彼女の脇毛についてイギリスのタブロイド紙が取り上げたことがあったようです。
彼女自身も英語圏でないドイツという狭い世界で生きていくなかで女性が脇毛を剃るという行為じたいをずっと知らなかったようです。
これについても英語版のウィキペデイアでは記載されてますので、興味のある方は英語版の方を見てみてください。
なにを書きたかったかというと、インターネットもない時代、狭い世界観の中で生きていると知らないことがたくさんあったという話です。
そして【Nena】といえば今も聴かれ続ける【99 Luftballons】よりも【フサフサの脇毛】を思い浮かべてしまうという話でもあります。