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甘く切ない80年代、甘くない現在の興味のあること中心に綴ります。

WEリーグ第1クォーター(第6節)を終えて

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出典:WEリーグ | Women Empowerment League | 2021年9月開幕。WEリーグは日本初の女子プロサッカーリーグです。

 

 

10月16日でWEリーグは開幕週に試合が無かった『ジェフユナイテッド市原・千葉レディース(以下市原)』を含む全チームが5試合を消化、すなわち1/4を終えたところで現状把握です。

 

暫定順位表

順位 チーム 試合数 勝点 得点 失点
1 神戸 5 15 5 0 0 11 0 11
2 仙台 6 12 3 3 0 9 1 8
3 浦和 5 12 4 0 1 11 4 7
4 ベレーザ 6 10 3 1 2 10 4 6
5 広島 6 7 2 1 3 7 10 -3
6 ノジマ 5 5 1 2 2 1 3 -2
7 市原 5 5 1 2 2 4 7 -3
8 新潟 5 5 1 2 2 5 9 -4
9 長野 6 5 1 2 3 3 7 -4
10 大宮 5 5 1 2 2 6 11 -5
11 ちふれ 6 1 0 1 5 3 14 -11

チームによっては6試合消化しているところもありますけど、3強と言われる『INAC神戸レオネッサ(以下神戸)』、『浦和レッズレディース(以下浦和)』、『日テレ・東京ベルディベレーザ(以下ベレーザ)』が上位にいます。

 

6節時点で『マイナビ仙台レディース(以下仙台)』が2位となっていますが、3強とは対戦しておらずこれからが真価が問われるところですね。

 

下位グループに目を移すと、3強すべてと対戦を終えた『AC長野パルセイロ・レディース(以下長野)』、3強と未対決の『アルビレックス新潟レディース(以下新潟)』が同勝点なのが興味をひきます。

 

私が応援する『ノジマステラ神奈川相模原(以下ノジマ)』はDFの頑張りでなんとか勝点を拾っている印象、WEリーグ開幕によりチームを立ち上げた『サンフレッチェ広島広島レジーナ(以下広島)』、『大宮アルディージャVENTUS(以下大宮)』ともに失点数が気になるものの健闘しているように思えますね、特に『広島』は第6節で2020年なでしこリーグ1部王者『浦和』に勝った1戦は見事でした。

 

WEリーグ開幕により新設したチームではありませんが私的には戦力的に一番劣勢と予想した『ちふれASエルフェン埼玉(以下ちふれ)』は3強のうち対戦したのは『ベレーザ』のみですから今後も厳しい戦いが続きそうです。

 

チーム毎には以上の通りですが、第6節までの全30試合を終えてWEリーグの総得点は70、当然総失点も70になっています。

1試合平均で2.33得点という数値は悪くないと思えるのですが、新たなファンを呼び込むためにはもう少し数値が高いほうがいいように感じますね。

ちなみに第32節を終えた時点での2021年J1リーグの総得点は777,1試合平均2.43得点。

 

シュート数/被シュート数

WEリーグ公式で公開しているデータにポゼッション等のデータはありませんが、シュート数/被シュート数で優劣はあるていど想像できると思います。

 

シュート数

順位 チーム シュート数 平均シュート数 得点
1 ベレーザ 101 16.8 10
2 神戸 80 16.0 11
3 仙台 69 11.5 9
4 浦和 61 12.2 11
5 市原 54 10.8 4
6 広島 51 8.5 7
7 新潟 50 10.0 5
8 ちふれ 49 8.2 3
9 大宮 38 7.6 6
10 長野 36 6.0 3
11 ノジマ 21 4.2 1

※平均シュート数は1試合あたりのシュート数

成績上位のチームがやはりシュート数は多いですね、我らが『ノジマ』は1試合あたり平均4.2本ですから得点がいまだに1というのも当然です(笑)

 

被シュート数

順位 チーム 被シュート数 平均被シュート数 失点
1 神戸 35 7.0 0
2 ベレーザ 36 6.0 4
3 新潟 41 8.2 9
4 浦和 45 9.0 4
5 長野 50 8.3 7
6 市原 50 10.0 7
7 仙台 59 9.8 1
8 大宮 64 12.8 11
9 ノジマ 69 13.8 3
10 ちふれ 74 12.3 14
11 広島 87 14.5 10

※平均被シュート数は1試合あたりの被シュート数

被シュート数に目を移すと現在2位の『仙台』が3強と未対決にも関わらず1試合平均で10近くシュートを撃たれているにも関わらず失点1というのが目を引きます。

 

それに対比してこちらも3強と未対決で被シュート数が3位の『新潟』が失点9というのは気になりますし、『ちふれ』も3強と未対決にも関わらず被シュート数74で10位、被シュート数が11位の『広島』は3強のうち2強とは対決を終えているので致しかたない気もします。

 

そして我らが『ノジマ』も3強のうち2強と対戦終えた時点で被シュート数は69と多いのですが、失点3という守備陣は賞賛に値すると思います。

その守備を支える『松原有沙』選手、『大賀理紗子』選手は新生なでしこジャパンのトレーニングキャンプに招集されました。

www.jfa.jp

※怪我のため『松原有沙』選手は辞退しました(涙)

 

入場者数

そして気になるのは入場者数、人数制限もありますが、プロリーグですから最も気になるところです。

第6節全30試合を終えての入場者数は54,725人、1試合平均1,824人、WEリーグ開幕というご祝儀もありながら、目標としている5,000人の半数にも満たない結果となっています。

 

チーム別

各チームのホームゲーム(以下HG)の観客数は以下の通り

順位 チーム 総入場者 HG数 平均 順位
1 神戸 9,745 4 2,436 2
2 大宮 8,309 3 2,770 1
3 浦和 6,468 3 2,156 4
4 ベレーザ 5,552 3 1,851 5
5 長野 4,785 3 1,595 7
6 市原 4,744 2 2,372 3
7 仙台 3,915 3 1,305 8
8 新潟 3,241 3 1,080 10
9 広島 3,231 2 1,616 6
10 ノジマ 2,604 2 1,302 9
11 ちふれ 2,131 2 1,066 11

左順位が総入場者数、右順位が1試合平均入場者数。

対戦チームとの関係もありますから参考程度にしかなりませんが3強が高い数字を示していますね、他には『大宮』、『市原』が頑張っている印象がします。

ちなみにここまでの入場者数トップ3は以下になります。

  1. 第1節 神戸vs大宮:4,123人
  2. 第2節 市原vsちふれ:3,463人
  3. 第2節 大宮vs新潟:3,419人

 

そして我らが『ノジマ』は上記表のような数字、観る側はやっぱり得点シーンを欲してますし、普段サッカー観戦をしない人ならなおさらです。

私も我らがと言いながらまだ生観戦してません、Mじゃないんで選手が耐え続ける姿を見ていても楽しいもんじゃありませんから、プロなんですから観客を呼べるって要素は凄い大事だと思います。

そういう意味でも『ノジマステラのWEリーグが心配になってきた』(笑)

www.sugarless-time.com

 

2019年なでしこリーグ1部実績

入場者数ですがWEリーグ開幕前と変化があったのかも着目してみます。

2020年なでしこリーグ1部は新型コロナウイルスの影響がありましたので、2019年なでしこリーグ1部(全18節)の数値を参考値としています。

同年なでしこリーグ1部所属チームでWEリーグ参加チームの数値となります。

順位 チーム 総入場者数(人) 平均入場者数(人)
1 神戸 27,404 3,045
2 浦和 16,113 1,790
3 長野 15,378 1,709
4 ベレーザ 14,005 1,556
5 市原 9,618 1,069
6 仙台 9,000 1,000
7 ノジマ 8,344 927
8 新潟 8,157 906

表中の8チームの総入場者数は108、019人、平均入場者数は1、500人。

ちなみに我らが『ノジマ』ですが、2019年シーズン途中での『田中陽子』選手海外移籍が少なからず影響しているようです。参考までに2018年なでしこリーグ1部での『ノジマ』の数字は以下でした。

総入場者数:11,586人

平均入場者数:1、287人

 

取り敢えずまとめ

ノジマ』に限った話ではないのですが、やはり観客を呼べる選手は必要だと痛感します。

ところが女子サッカー選手を一般の人が知るところとなる露出といったら『なでしこジャパン』に頼るところが大きい上に近年の低調振りからメディアの扱いも低調、さらに知名度がある『岩渕真奈』選手や『長谷川唯』選手は海外、しかし『なでしこジャパン』がもう一度輝くためには現時点では中心選手の主戦場が海外になるのは必然だし、私的にはもっと海外挑戦する選手が増えるべきとさえ思っており、まさにジレンマに陥っていて短期間で改善するようにも思えません。

 

WEリーグもまだ第6節が終わったばかりで前述したように一朝一夕に事が運ぶとは思っていないし、発展していくにしても相応に期間を要すると思います。

 

観客を呼べる選手ももちろん必要ですが、観客を呼べる試合内容も必要、お気に入りのチームのヒヤヒヤばかりを観たいとは思いません。

そこにはワクワクがありドキドキがあり、ヒヤヒヤはたまにあれば十分、プロなんだから、また試合を観に行きたいというのが最も求められていると思います。

 

本記事で使用した数値はいずれも以下から抽出したものです。

weleague.jp

www.nadeshikoleague.jp

 

 

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