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甘く切ない80年代、甘くない現在の興味のあること中心に綴ります。

高倉『なでしこジャパン』とはなんだったのか?~選手選考編~

 

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出典:なでしこジャパン、高倉麻子新監督「世界をリードするサッカーを」|JFA|公益財団法人日本サッカー協会


東京五輪スウェーデン戦敗退後にSNSや様々なネットメディアで言われたものなかに選手選考があります。

個人的には『田中陽子』を一度も招集していないということに不満たらたらだったのですが、あらためて検証してみます。

 

選手選考の疑問点 

選手選考で巷で言われたのが以下の2点

  • 自らが指揮した世代別カテゴリー選手への偏重

 

高倉監督の現役時代に所属していたベレーザ、そしてご主人の『竹本一彦』さんは現日テレ・東京ヴェルディベレーザ監督でもあり、ヴェルディベレーザの要職に長きに渡って携わっていることからベレーザ偏重とも言われています。

 

世代別カテゴリーとは『なでしこジャパン』監督就任前に指揮をとった2014年のU-17、そしてそれを引き継いだ2016年のU-20世代を示します。

 

上記2点について検証してみます。

 

ベレーザ偏重 

全招集メンバー一覧

まずは以下が高倉『なでしこジャパン』に招集された90名の選手一覧、、回数はあくまで招集された回数、所属チーム名は選手によっては複数になることもあるので省略しています。

※2016年~2019年招集については、その年に複数回招集されても1回でも1回でカウントしています。

参考資料以下の通り

選手(2021年招集)・スタッフ ⇒ http://www.jfa.jp/nadeshikojapan_2021/member/

選手(2020年招集)・スタッフ ⇒ http://www.jfa.jp/nadeshikojapan_2020/member/

選手(2019年招集)・スタッフ ⇒ http://www.jfa.jp/nadeshikojapan_2019/member/

選手(2018年招集)・スタッフ ⇒ http://www.jfa.jp/nadeshikojapan_2018/member/

選手(2017年招集)・スタッフ ⇒ http://www.jfa.jp/nadeshikojapan_2017/member/

選手(2016年招集)・スタッフ ⇒ http://www.jfa.jp/nadeshikojapan_2016/member/

/ 選手名 回数   / 選手名 回数   / 選手名 回数
GK 池田咲紀子 15   DF 坂本理保 2   MF 國澤志乃 2
山下杏也加 14   佐々木繭 2   阪口萌乃 2
平尾知佳 10   中村楓 2   隅田凛 2
スタンボー華 6   万屋美穂 2   千葉園子 2
山根恵里奈 5   石清水梓 1   長野風花 2
松本真未子 3   大賀理紗子 1   櫨まどか 2
武仲麗依 2   長船加奈 1   伊藤美紀 2
斎藤彩佳 2   近賀ゆかり 1   杉田亜未 2
久野吹雪 1   國武愛美 1   安藤梢 1
福元美穂 1   高良亮子 1   栗島朱里 1
浅野菜摘 1   乗松瑠華 1   柴田華絵 1
DF 清水梨紗 14   村松智子 1   宮間あや 1
南萌華 13   田中明日菜 1   FW 菅澤優衣香 14
宮川麻都 12   MF 中島依美 14   田中美南 14
三宅史織 10   三浦成美 13   岩渕真奈 13
熊谷紗希 10   杉田妃和 13   籾木結花 11
鮫島彩 9   長谷川唯 12   上野真実 8
宝田沙織 9   北村菜々美 10   浜田遥 4
高橋はな 7   林穂之香 10   増矢理花 4
土光真代 6   遠藤純 9   横山久美 4
松原有沙 5   塩越柚歩 9   植木理子 4
有吉佐織 4   猶本光 9   高瀬愛実 3
市瀬菜々 4   木下桃花 7   小林里歌子 3
宇津木瑠美 4   宮澤ひなた 5   池尻茉由 3
清家貴子 4   阪口夢穂 4   大野忍 1
高木ひかり 3   水谷有希 4   谷口木乃実 1
大矢歩 2   中里優 3   永里有季 1
川村優理 2   脇阪麗奈 3   泊志穂 1
北川ひかる 2   上尾野辺めぐみ 2   有町紗央里 1
京川舞 2   川澄奈穂美 2   浜野まいか 1

 

招集回数が10回以上の選手を抽出すると以下の通りで、ほぼ高倉『なでしこジャパン』ですね。

/ 選手名 回数   / 選手名 回数
GK 池田 咲紀子 15   MF 三浦 成美 13
山下 杏也加 14   杉田 妃和 13
平尾 知佳 10   長谷川 唯 12
DF 清水 梨紗 14   北村 菜々美 10
南 萌華 13   林 穂之香 10
宮川 麻都 12   FW 菅澤 優衣香 14
三宅 史織 10   田中 美南 14
熊谷 紗希 10   岩渕 真奈 13
MF 中島 依美 14   籾木 結花 11

 

チーム別比較

※日本国外のチームは『海外』で一括りにしています。

 

招集回数上位10チームは以下になります。

チーム名 招集回数 チーム名 招集回数
1 ベレーザ 114 6 新潟 16
2 浦和 83 7 セレッソ 13
3 神戸 79 8 ノジマ 11
4 海外 59 9 愛媛 9
5 仙台 24 10 大宮 8

 

招集選手数上位10チームは以下になります。

チーム名 招集人数 チーム名 招集人数
1 ベレーザ 20 6 新潟 6
2 神戸 17 7 セレッソ 5
3 浦和 16 8 ノジマ 5
4 海外 15 9 長野 4
5 仙台 12 10 伊賀 3

海外所属選手を除くと『ベレーザ』、『神戸』、『浦和』からの招集が圧倒しています。

上記は招集時の所属チームでカウントしていますが、過去にベレーザ、もしくはベレーザの下部組織というくくりにしベレーザ関係とすると28人となり、全体の31%がベレーザ関係からの招集であることも付け加えておきます。

 

また、気になるのは招集人数と招集回数の関係、招集率とは単純に招集回数÷招集人数で表すと、ベレーザは1人あたり5.7回招集しているのに対して、招集回数が5番目に多かった仙台は1人あたり2.0回招集になっています。

言い方が悪いですけど、ちょっと見て、やっぱ次は招集しないって感じですね。

チーム名 招集率   チーム名 招集率
1 ベレーザ 5.7   6 海外 3.9
2 浦和 5.2   7 新潟 2.7
3 神戸 4.6   8 セレッソ 2.6
4 愛媛 4.5   9 ノジマ 2.2
5 大宮 4.0   10 仙台 2.0
- - -   10 長野 2.0

 

なでしこリーグ1部年度別順位表

ベレーザ』、『神戸』、『浦和』からの招集が圧倒するには理由があるので、2020年までは日本女子サッカートップリーグであった『なでしこリーグ1部』2016年~2020年までの順位表を以下に示します。

参考資料:過去の記録 | 日本女子サッカーリーグ オフィシャルサイト | なでしこリーグ

 

【2016年】

順位 チーム名 勝点 - 順位 チーム名 勝点
1 日テレ・ベレーザ 44 - 6 伊賀くノ一 21
2 INAC神戸レオネッサ 37 - 7 ジェフ市原・千葉 20
3 AC長野パルセイロ 37 - 8 浦和レッドダイヤモンズ 19
4 ベガルタ仙台 31 - 9 スペランツァ大阪高槻 11
5 アルビレックス新潟 30 - 10 岡山湯郷Belle 10

 

【2017年】 

順位 チーム名 勝点 - 順位 チーム名 勝点
1 日テレ・ベレーザ 47 - 6 AC長野パルセイロ 23
2 INAC神戸レオネッサ 39 - 7 ジェフ市原・千葉 22
3 浦和レッドダイヤモンズ 32 - 8 ノジマステラ神奈川相模原 14
4 マイナビベガルタ仙台 30 - 9 ちふれASエルフェン埼玉 14
5 アルビレックス新潟 25 - 10 伊賀くノ一 9

 

【2018年】 

順位 チーム名 勝点 - 順位 チーム名 勝点
1 日テレ・ベレーザ 45 - 6 ジェフ市原・千葉 23
2 INAC神戸レオネッサ 40 - 7 AC長野パルセイロ 22
3 ノジマステラ神奈川相模原 30 - 8 マイナビベガルタ仙台 15
4 浦和レッドダイヤモンズ 29 - 9 日体大FIELDS横浜 13
5 アルビレックス新潟 27 - 10 セレッソ大阪 8

 

【2019年】 

順位 チーム名 勝点 - 順位 チーム名 勝点
1 日テレ・ベレーザ 42 - 6 アルビレックス新潟 24
2 浦和レッドダイヤモンズ 39 - 7 ノジマステラ神奈川相模原 23
3 INAC神戸レオネッサ 31 - 8 マイナビベガルタ仙台 16
4 伊賀くノ一 27 - 9 AC長野パルセイロ 15
5 ジェフ市原・千葉 26 - 10 日体大FIELDS横浜 14

 

【2020年】 

順位 チーム名 勝点 - 順位 チーム名 勝点
1 浦和レッドダイヤモンズ 44 - 6 ジェフ市原・千葉 23
2 INAC神戸レオネッサ 35 - 7 マイナビベガルタ仙台 22
3 日テレ東京ヴェルディベレーザ 31 - 8 ノジマステラ神奈川相模原 15
4 セレッソ大阪 30 - 9 伊賀くノ一 14
5 アルビレックス新潟 27 - 10 愛媛FC 12

 

なでしこリーグ1部年度別ベストイレブン

順位表に続き2016年~2020年までのベストイレブンは以下なります。

参考資料:過去の記録 | 日本女子サッカーリーグ オフィシャルサイト | なでしこリーグ

 

【2016年】

/ 選手名 チーム名   / 選手名 チーム名
GK 山下杏也加 日テレ・ベレーザ   MF 川村優理 ベガルタ仙台
DF 村松智子 日テレ・ベレーザ   鮫島彩 INAC神戸レオネッサ
岩清水梓 日テレ・ベレーザ   上尾野辺めぐみ アルビレックス新潟
有吉佐織 日テレ・ベレーザ   FW 田中美南 日テレ・ベレーザ
MF 阪口夢穂 日テレ・ベレーザ   横山久美 AC長野パルセイロ
籾木結花 日テレ・ベレーザ  

 

【2017年】

/ 選手名 チーム名   / 選手名 チーム名
GK 山下杏也加 日テレ・ベレーザ   MF 長谷川唯 日テレ・ベレーザ
DF 岩清水梓 日テレ・ベレーザ   中里優 日テレ・ベレーザ
鮫島彩 INAC神戸レオネッサ   中島依美 INAC神戸レオネッサ
清水梨紗 日テレ・ベレーザ   FW 田中美南 日テレ・ベレーザ
MF 阪口夢穂 日テレ・ベレーザ   菅澤優衣香 浦和レッドダイヤモンズ
籾木結花 日テレ・ベレーザ  

 

【2018年】

/ 選手名 チーム名   / 選手名 チーム名
GK 山下杏也加 日テレ・ベレーザ   MF 長谷川唯 日テレ・ベレーザ
DF 岩清水梓 日テレ・ベレーザ   中島依美 INAC神戸レオネッサ
鮫島彩 INAC神戸レオネッサ   FW 田中美南 日テレ・ベレーザ
清水梨紗 日テレ・ベレーザ   菅澤優衣香 浦和レッドダイヤモンズ
三宅史織 INAC神戸レオネッサ   南野亜里沙 ノジマステラ神奈川相模原
MF 阪口夢穂 日テレ・ベレーザ  

 

【2019年】

/ 選手名 チーム名   / 選手名 チーム名
GK 山下杏也加 日テレ・ベレーザ   MF 長谷川唯 日テレ・ベレーザ
DF 清水梨紗 日テレ・ベレーザ   中島依美 INAC神戸レオネッサ
南萌華 浦和レッドダイヤモンズ   FW 田中美南 日テレ・ベレーザ
土光真代 日テレ・ベレーザ   菅澤優衣香 浦和レッドダイヤモンズ
MF 杉田妃和 INAC神戸レオネッサ   籾木結花 日テレ・ベレーザ
三浦成美 日テレ・ベレーザ  

 

【2020年】

/ 選手名 チーム名   / 選手名 チーム名
GK 池田咲紀子 浦和レッドダイヤモンズ   MF 柴田華絵 浦和レッドダイヤモンズ
DF 清水梨紗 日テレ・ベレーザ   塩越柚歩 浦和レッドダイヤモンズ
南萌華 浦和レッドダイヤモンズ   水谷有希 浦和レッドダイヤモンズ
清家貴子 浦和レッドダイヤモンズ   FW 田中美南 INAC神戸レオネッサ
長船加奈 浦和レッドダイヤモンズ   菅澤優衣香 浦和レッドダイヤモンズ
MF 長谷川唯 日テレ・ベレーザ  

 

ベレーザ偏重まとめ

なでしこリーグのトップ3常連が『ベレーザ』、『INAC神戸』、『浦和』なので この3チームと海外所属選手が多くなるのは必然なのですが、トップ3に名を連ねた2016年の『長野』が同年招集されたのは『横山久美』選手、『國澤志乃』選手の2名、2018年の『ノジマ』も同年招集されたのは『高木ひかり』選手、『國武愛美』選手の2名、毎年中位にいる『ジェフ市原・千葉』に至っては5年間で2名なので、そもそも選手選考のための視察が『ベレーザ』、『INAC神戸』、『浦和』に偏っているのではと勘繰りたくもなりますね(汗)

 

世代別カテゴリー偏重

なでしこジャパン』監督就任前、2014年U-17代表、そしてそれを引き継いだ2016年U-20代表が『なでしこジャパン』選手選考に重きをなしているとも言われていますが、実際はどうなのでしょうか?

 

2014年U-17/2016年U-20

2014年U-17代表、2016年U-20代表選手の高倉『なでしこジャパン』における招集回数を以下に示します。

2014年U-17代表
/ 選手名 招集回数   / 選手名 招集回数
GK 浅野 菜摘 1   DF 南 萌華 13
松本 真未子 3   MF 長野 風花 2
DF 市瀬 菜々 4   遠藤 純 9
北川 ひかる 2   杉田 妃和 13
宮川 麻都 12   長谷川 唯 12
松原 有沙 5   FW 小林 里歌子 3

2014年U-17代表から『なでしこジャパン』にも召集されたのは12選手、招集回数の合計は79回となっています。 

 

2016年U-20代表
/ 選手名 招集回数   / 選手名 招集回数
GK 平尾 知佳 10   MF 水谷 有希 4
浅野 菜摘 1   塩越 柚歩 9
松本 真未子 3   三浦 成美 13
DF 市瀬 菜々 4   杉田 妃和 13
北川 ひかる 2   長谷川 唯 12
乗松 瑠華 1   林 穂之香 10
宮川 麻都 12   FW 上野 真実 8
松原 有沙 5   籾木 結花 11
MF 隅田 凛 2  

2016年U-20代表から『なでしこジャパン』にも召集されたのは17選手、招集回数の合計は120回となっています。 

 

2014年U-17代表/2016年U-20代表 
/ 選手名 招集回数   / 選手名 招集回数
GK 浅野 菜摘 1   MF 水谷 有希 4
平尾 知佳 10   遠藤 純 9
松本 真未子 3   塩越 柚歩 9
DF 市瀬 菜々 4   三浦 成美 13
北川 ひかる 2   林 穂之香 10
宮川 麻都 12   杉田 妃和 13
松原 有沙 5   長谷川 唯 12
南 萌華 13   FW 小林 里歌子 3
乗松 瑠華 1   上野 真実 8
MF 隅田 凛 2   籾木 結花 11
長野 風花 2  

U-17とU-20ともに代表選手もいるのでいずれかの世代というくくりにしたのが上記になり、『なでしこジャパン』に招集されたのは21選手、招集回数の合計は147回となります。

 

2010年U-17/2012年U-20

2010年U-17代表、2012年U-20代表選手、いわゆる『ヤングなでしこ』という名を世に広めた世代の高倉『なでしこジャパン』における招集回数を以下に示します。 

 

2010年U-17代表
/ 選手名 招集回数   / 選手名 招集回数
DF 京川 舞 2   FW 浜田 遥 4
高木 ひかり 3   横山 久美 4
村松 智子 1   田中 美南 14
MF 猶本 光 9  

2010年U-17代表から『なでしこジャパン』にも召集されたのは7選手、招集回数の合計は37回となっています。 

2012年U-20代表
/ 選手名 招集回数   / 選手名 招集回数
GK 池田 咲紀子 15   MF 柴田 華絵 1
武仲 麗依 2   中里 優 3
DF 坂本 理保 2   猶本 光 9
高木 ひかり 3   FW 浜田 遥 4
土光 真代 6   横山 久美 4
中村 楓 2   田中 美南 14
MF 木下 桃花 7  

 2012年U-20代表から『なでしこジャパン』にも召集されたのは13選手、招集回数の合計は72回となっています。

 

2010年U-17代表/2012年U-20代表 
/ 選手名 招集回数   / 選手名 招集回数
GK 池田 咲紀子 15   MF 木下 桃花 7
武仲 麗依 2   柴田 華絵 1
DF 高木 ひかり 3   猶本 光 9
坂本 理保 2   中里 優 3
京川 舞 2   FW 浜田 遥 4
土光 真代 6   横山 久美 4
中村 楓 2   田中 美南 14
村松 智子 1  

U-17とU-20ともに代表選手もいるのでいずれかの世代というくくりにしたのが上記になり、『なでしこジャパン』に招集されたのは15選手、招集回数の合計は75回となります。

 

世代別カテゴリー偏重まとめ

高倉『なでしこジャパン』に招集された選手は 冒頭で記した通りで90選手、全招集回数は439回になります。

区分 招集人数 招集回数 人数率 回数率 招集率
2010/2012世代 15 75 16.7% 17.1% 5.0
2014/2016世代 21 147 23.3% 33.5% 7.0
2011W杯世代 15 54 16.7% 12.3% 3.6
その他 39 163 43.3% 37.1% 4.2

上記の4つの区分でみると、招集率というところでかなり高い数値になっていることから2014/2016世代を偏重した選手選考であったと疑われても仕方ないと思いますね。

これで結果が伴えば問題ないのですけど、そうではなかったですから(汗) 

※その他とは世代別エリート街道以外から代表になった選手と解釈してください。

 

まとめ

本来であれば招集回数ではなく、国際Aマッチの出場回数、出場時間に着目すればより良い検証になるのですが、そこまで労力を割けない事情もあり、招集回数で検証しています。

それでも、巷で言われているようなことは少なからず検証できたと思います。

冒頭で挙げた疑問点で解り易いのが以下になります。

/ 選手名 招集回数
DF 宮川 麻都 12
清水 梨紗 14
MF 三浦 成美 13
長谷川 唯 12
FW 籾木 結花 11

『清水梨紗』選手は2014年U-17、2016年U-20の本大会には招集されてませんが、表中の他選手同様にベレーザ所属(元所属含む)ですし同世代、そして表中の選手いずれもが東京五輪における高倉『なでしこジャパン』の主力メンバーでした。

 

但し、Jリーグが出来る直前、JSL時代『読売クラブ』と『日産自動車』の2強時代には男子日本代表にも同じようなことがあったと記憶しています。

じゃあ日本女子サッカーは男子に比べて30年遅れているのかと言われると、母数(選手数、チーム数)の数から言えばそうかもしれません。

 

高倉『なでしこジャパン』の選手選考から強化にあたる手法は日本男子サッカーに例えると30年以上前の手法、ただ母数の少ない現時点では現実的なものであり、それが日本女子サッカーの現在位置であったように感じます。

 

 

ゆえに高倉『なでしこジャパン』は日本女子サッカーの現在位置確認をしただけだったように思えてきました。

 

今後は現在位置確認を無駄にしないことを祈るばかりです。

 

(了)

 

 

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