海の近く
『海の近く』といっても神奈川県民以外は馴染みがないと思います。
神奈川県民でも知らない人のほうが多いかもしれません。
神奈川県のいわゆる『湘南』、『西湘』といわれる地域情報を扱うフリーマガジンで、たまに神奈川県の内陸側の情報もあったりします。
悪い言い方をすれば宣伝・広告だらけの雑誌ですね(笑)
でも、昔からあるようなフリーマガジンによる宣伝よりは外れがないと勝手におもっています。
フリーマガジン『海の近く』設置店は以下のような感じになります。
水色、黄緑色部分の自治体にある店舗に設置されています。地域情報としては前述した通りで水色部分の自治体が多くを占めており、たまに黄緑色部分もといった感じでしょうか。
水色、黄緑色以外にも設置されているようですが詳しくはリンクにてご確認ください。
うみちか設置店 | 湘南・西湘のフリーマガジン『海の近く』 うみちかWEB
毎月1回発行されるのですが、妻が設置店さんとお付き合いがあるので毎号持ち帰ってきては興味深く読まさせていただいています。
といっても情報の多くは飲食店関係の記事なのですけど。
ほっこり食堂へようこそ
そして2020年11月号の特集は『ほっこり食堂へようこそ』
あの店おいしいよ、とよく教えてもらえる身でも、街の食堂の評判はあまり聞かない。取材先の店主さんがつぶやいた「毎日のように来る方もいるし、食堂ってお茶の間みたいな場所なんですよね」という言葉にハッとした。そうか、大切なお茶の間だから、他人には教えたくないのかもしれないな。当たり前のようにそこにあって、居心地がいい場所。普段着で行けるお気に入りの食堂がひとつあれば人生、楽しいことが増えそうだ。
出典:湘南・西湘のフリーマガジン『海の近く』 うみちかWEB
掲載店と食べログ評価
『ほっこり食堂』として掲載されたの以下の5店。
- 二宮 山田食堂
- 茅ケ崎 いろどり食堂
- 善行(藤沢) カメイノ食堂
- 鎌倉 定食の店 筍
- 大磯 めしや大磯港
行ったことのある店はありませんが、食べログでの評価を見てみます。
なお、誌面上で最も心が動いたのは『山田食堂』さんだったのですけど、食べログ評価はいまひとつ。ちなみに『海の近く』11月号の表紙は『山田食堂』さんです。
※評価数の少ないお店は口コミでの評価点も記載してみた。
評価点:3.1
評価数:338
口コミ数:6
口コミ評価点:3.96
評価点:3.58
評価数:4202
口コミ数:72
評価点:3.06
評価数:103
口コミ数:2
口コミ評価点:3.70
評価点:3.42
評価数:1559
口コミ数:22
評価点:3.60
評価数:6213
口コミ数:107
カメイノ食堂
上記の中から妻が行ってみたいというので『善行』の『カメイノ食堂』に実際に行ってきたのでレビューです。
場所はこんな感じ、最寄り駅は小田急江ノ島線『善行』駅になります。
出典:Google マップ
車で来訪、店の前についたのは午前11:10くらいでしたが、5台しか停めれない駐車場は満車、しかも駐車場は店の近くなのだが1ヶ所にまとまってなくて、初めて行く人はちょっと困惑します。
駐車スペース後方にしっかりと『カメイノ食堂』と目印があるのだが、それでもやっぱり解り難い。
妻が駐車位置を確認すべくお店に行くと、幸いにもお弁当を取りにきただけですぐどきますというお客さんがいたので1,2分待って空いているスペースへ。
お店の外観はまさに昭和30年代、40年代?レトロな雰囲気になごみます。
入店すると狭い店内には駐車している車の数だけ席は埋まっていました。残りの2テーブルからお好きな場所へというスタッフの言葉通りにお好きな席におさまる。
こちらも昭和30年代?40年代?店内装飾を見渡す間もなく歳は30代半ばくらいなほんわかほっこりする感じの女性スタッフがお水を持って来てくれる。
「本日のメニューは壁に貼ってある3品になりますので、いずれかをお選びください」
壁に貼られた手書きの可愛い3品とは以下の通り、おそうざいプレートは定番らしく『カメイノ食堂』さんのブログから画像を拝借。
※店内の壁に「お写真はお料理のみ可能です」といったものが貼られています。
出典:カメイノ食堂のブログ
普段なら二人で同じものを頼むことをしない夫婦なんですけど、ドライカレーはつい最近食卓に並んだばかり、クラムチャウダーにもそれほど心を揺さぶられない。
別のテーブルに目を移すとほとんどのお客さんが『おそうざいプレート』、『クラムチャウダー』が2人、『根菜のドライカレー』が1人といった具合、1人は『ナシゴレン』ぽいんですけど、壁のメニューにないし、それほど興味がないので、あえて『ナシゴレン』について確認しようとも思わない。
ちなみに埋まっていたテーブルはというと見た感じは自分等同様アラフィフ相応の夫婦が2組、こちらも見た感じアラフィフ相応の夫婦にプラス娘さんの3人構成が2組といった具合なので『おそうざいプレート』は6人です。
『海の近く』にも掲載されているし、先客の方々も多数チョイスしているの私たち夫婦も揃って『おそうざいプレート』とホットコーヒー(ドリンク込み)をチョイス。
待っている間に店内のレトロな雰囲気を堪能、ほどよい待ち時間で私達のテーブルにも料理が運ばれてきました。
料理の内容はといいますと、解り易いところから画像の左上の卵焼きから時計周りに
- 卵焼き
- 切り干し大根(卵焼きの下)
- 車麩フライ
- コロッケ?
- 野菜サラダ
- オレンジ色のやつ??(右上)
- 大根ステーキ
- 蒟蒻白和え
- マカロニサラダ
- ごぼうチップス
- 中華風のお惣菜???
- 蕎麦稲荷(中央)
解らないものもあってごめんなさい、それには理由があります。
味覚が試されます。
人それぞれに嗜好があるので、これはあくまで私個人の話ですし、他の料理は食べていないので『おそうざいプレート』に関してだけの内容になります。
いきなり感想ですけど、とにかく味付けが濃いです。
濃いといってもその濃さは甘い濃さで、甘さも自然甘味料とかではなくていわゆる白砂糖の甘さ。
一品食べるたびに水で口のなかに残る甘さを除去する衝動にかられます。
しかも塩味を感じるものがありません。あるのかもしれないけど甘さが塩味を遥かに超えていきます。
もくもくと食べる私に妻は「どう?感想は?」とか聞いてくるんだけど、どちらかといえば狭い店内でそんな感想を言えるわけありません。
甘いからといって食材の味が損なわれているわけではありませんが、砂糖の甘さがそれを超えていくので印象としては希薄になってしまいます。
プレートと一緒に画像が悪いですけどお茶碗には白米と玄米のミックス、料理は見てなんとなく解ると思いますが動物性たんぱく質がないこともあり、ごはんのおかずとして考えると味付けが濃くなるのも止む無しなのかなとも思いますが。
料理一品一品も丁寧に作ってあって目移りもするし目も喜んでいるし気持ちもそれを欲するんだけど、口に入れると・・・ちょっと残念というのが正直な感想です。
それと目移りするとは書きましたが我が家的には目新しい食材はありません。
食べログを見てると『車麩フライ』に驚くようなものも見受けられましたが、我が家的にはよく食卓に並ぶものなので(笑)
そんなんですから食後のコーヒーは普通ですけど美味しく感じました。
店を出て車のなかで妻に正直な感想を言うと・・・
「味付けが濃い、濃いというよりも甘さが濃いね、しかもベースの味付けは同じ」
「私もそう思った」
「漬物とかピクルスとか味に変化のあるものがあればだいぶ違うと思う」
妻も同じような感想を持っていました。
ただ思うに我が家は妻の嗜好もあって減塩、減糖の薄味、その味覚が20年以上続いているわけですから食べログの評価と照らし合わせると世間一般からはちょっとズレているのかもしれないということを認識させられました。
まとめ
というわけで私の評価はこんな感じ、料理に関してはあくまで『おそうざいプレート』についてですのであしからず。
総合:3.0
料理:2.0
雰囲気:4.0
清潔感:2.5
接客:3.5
価格:4.0
平均3.0にならないけど総合的には3.0という感じです。
接客の3.5は3品と言いながら別テーブルの『ナシゴレン』について、こちらから聞く気もありませんでしたが、自然と目には入ってきていたので説明してほしかったですね。仮に『ナシゴレン』でなく『ミーゴレン』だったら確認しましたけど(笑)
価格についてはですけど、これだけ違った味を楽しめてドリンク込みで¥1,000(税別)というのは安いですね。
私の感想はあれですが、食べログの評価、口コミ内容を見ると私と違って概ね高評価なので都内なら1.5倍から2倍くらいの価格設定でもお客さんが付くと思います。
『食べログ』では3.58と上々の評価ですし、ご家庭によっては普段なかなか食べることのないものも多くあると思いますので、興味を持った方は行ってみる価値はあると思います。
今回訪れた『カメイノ食堂』を知ったのは冒頭のフリーマガジン『海の近く』がきっかけです。
私の味覚からするとかなりハズレではありましたが、それでも新たなものを知るというのはプラスであってもマイナスにはならないと思います。
加齢もあり覚えることよりこぼれていく情報のほうが多い気もしますが、来月以降も『海の近く』を楽しんでいきたいと思っています。
気になるかたは『うみちかWEB』にも訪れてみてください。
2019年には今までに紹介してきた127店舗をまとめ『うみの近く』別冊として『海の近くのおいしいもの Vol.1』として発行されています。