出典:ムーラン|実写『ムーラン』キャラクター|ディズニー公式
先日久しぶりに映画館で待ちに待った『幸せなひとりだち』を観てきました。
映画館での私の楽しみのひとつに本編上映までの時間での近日公開映画予告があるんですけど、その中で久しぶりの映画館ということもあり、驚いたことと気になったことが計3つありました。
一つ目は驚いたことに『NO MORE 映画泥棒』リニューアルしました!?
だって今までの映像は見飽きるほど見ているし、もう刷り込まれているくらいなのでリニューアルなんて想定外ですから!?
しかもYoutubeにもアップされていました、前よりお金かけています(笑)
そして二つ目はタイトル通り実写版『ムーラン』です。
2020.07.27
『ムーラン』公開延期のお知らせ
2020年9月4日(金)に公開を予定しておりました『ムーラン』につきまして、アメリカ本国での劇場公開の再延期の発表を受け、日本での劇場公開を延期することにいたしました。
当初『新型コロナウイルス』による混乱をきたす前は2020年4月に公開予定だったのですがいまだに公開の見通しが立っていません。
5月の『緊急事態宣言解除』から徐々に延期されてきた新作映画も公開されている一方で『るろうに剣心』など2021年まで延期したり、『泣きたい私は猫をかぶる』や『劇場』のようにネット配信に切り替える新作映画もあるなかで、いまだに公開未定作品も多々あるのですが、大々的に劇場で映画予告を流しているにも関わらず公開未定な実写版『ムーラン』に凄い違和感を覚えました。
引用にある通り本土アメリカでの公開が見送られている影響もあるのですが、いまさら?と思われる人もいるかと思いますが、アメリカ本土での再延期は『新型コロナウイルス』によるものではないような気がしてきました。
日本でも『るろうに剣心』などが2021年まで延期したのは『新型コロナウイルス』の影響もあり現時点では映画館を満席で埋めることは物理的に不可能ですし、心理的にも積極的に映画館に足を運ぶ人も減少しており、興行収入が予想を大きく下回ることに起因すると思っています。実写版『ムーラン』も相応の製作費、宣伝費をかけているので同じ理由でいまだに公開時期を決められないのかとも思いましたが・・・
#BoycottMulan
ほぼ一年前の記事になるのですが、ことの発端は実写版『ムーラン』主演女優のSNS投稿。
ディズニー映画「ムーラン」の実写版で主演を務める中国生まれの女優、リウ・イーフェイ(劉亦菲)さんが15日、香港の反政府デモを巡り警察への支持を表明した。デモ隊は警察による過剰な実力行使を批判しており、リウさんの発言を受けて映画ボイコットを呼び掛ける声が出ている。
リウさんは中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」への投稿で、「香港警察を支持する。皆で私を批判しても構わない。香港にとって残念なことだ」と書き込んだ。これに対し、中国で禁止されているツイッターでは、直ちにムーランのボイコットを呼び掛けるハッシュタグが登場。数時間後には香港と米国でトレンド入りした。ユーザーはリウさんが警察の蛮行を支持していると批判し、リウさんが米国籍保有者である事実を指摘した。
出典:CNN.co.jp : 「ムーラン」主演女優、香港警察を支持 デモ隊はボイコット呼び掛け
一年前ですらこんな騒動になっているのに、そこから一年の間に中国とアメリカの関係はさらに悪くなり、中国から拡散された『新型コロナウイルス』により全世界は混乱の中にいるにも関わらず、近隣諸国には挑発を繰り返すわ、7月には『香港国家安全維持法』を施行しロシアを除く主要国を敵に回すわ、さらにここにきてアメリカ(トランプ)の『HUAWEI』、『TikTok』などの中国排除政策は加速するばかりで興行面の問題以上に政治的にアメリカ本土で実写版『ムーラン』公開なんてあり得ない状況なのではないでしょうか、日本公開がアメリカ本土の影響を受けるようであれば、日本公開もいつになるか解りません。
また、ここにきて『香港』や『韓国』でも実写版『ムーラン』をボイコットする動きは再燃しています。
たぶんディズニーは大統領選の結果を待っている気がするんですけど、『トランプ』が大統領選で再選したら実写版『ムーラン』はネット配信やブルーレイ、DVD販売になり、トランプが負ければ晴れて劇場公開に舵を切るような気がしますので2020年11月まではこのままの状態が続くのではないでしょうか。
いずれにせよ政治的な側面意外にも市民レベルで『BoycottMulan』は浸透している感がありますので、ディズニーが予測した興行収入から大幅に下回ることからは逃れられない気がします。
ちなみに2019年に公開された実写版『アラジン』の興行収入は日本で100億円、全世界で10億ドルの大ヒットとなっています。
Aladdin (2019 film) - Wikipedia
狙ったわけではないのですが、タイミングよく『ディズニー』の第3,4半期決算がニュースになっています。
話を戻して実写版『ムーラン』が今後どうなるかは勝手に米大統領選後のように思っていますが、過去にも上映が禁止になった映画はたくさんあります、性描写、政治、宗教、残虐性など理由は色々ありますが、それらはいずれも映画本編内容が上映禁止となった国にそぐわない理由がほとんどでした。
過去の上映禁止映画はウィキペディアでざっくり解ります(英語版はアメリカ限定)。日本で上映禁止になった映画は本当に少ないことに驚くとともに、アメリカもそれほど多くないことに驚きました。あくまでウィキペディア情報なので抜けているものもあると思いますので参考までにです。
今回のように本編とは関係なく上映禁止となった例としては最近では2017年公開の『ワンダーウーマン』主演のイスラエル女優『ガル・ガトット』がSNSでイスラエル軍を賞賛する投稿をしたことをきっかけにイスラエルと敵対関係にあるアラブ諸国で禁止になったことがあるようです。詳細については以下のリンクが参考になります。
その『ガル・ガドット』主演による『ワンダーウーマン 1984』は2020年10月9日に公開予定ですので興味のある方はチェックしておいてください。
アラブ諸国で上映禁止になった作品はPrimeVideoでレンタルも購入もできます。
私は実写版『ムーラン』に興味はありませんけど、この映画にまつわる話は興味深いので引き続き追っていきたいと思っています。
どうしても『ムーラン』が観たい方は、とりあえずアニメ版をどうぞ。
さあ記事をアップしようと思った本当に直前に・・・
実写版『ムーラン』アメリカでの劇場公開断念のニュースが・・・
記事を書きなおそうかと思いましたがそのままアップします。
さてさて日本はどうなるんすかね?
最後に気になったこと三つ目です。近日公開される『ミッドウェイ』、日本の俳優も出演しており、映画そのものにも魅かれるものがあるのですが、内容云々ではなく、なんでアメリカは定期的に太平洋戦争ものを制作するんですかね。
戦争を知らない世代からすれば近代史であったり、戦争というものに向き合える数少ない機会でもあり、重要なことでもあるし、興味はあるのですが、なんかこう定期的にやられると嫌な感じがしてしまいます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。