sugarless time

甘く切ない80年代、甘くない現在の興味のあること中心に綴ります。

『菅田将暉』がマイクロソフトを動かしたと錯覚してしまった!?

 

『暉』という漢字ですが、ここ数年よく見る機会が多くなっていますよね、たぶん『菅田将暉』のおかげなんですけど、この『暉』という漢字ですけど私んちは20年以上馴染みがあります。なぜななら我が家の長男が『〇暉』だから(笑)

 

昭和の人間なので子供の命名には世間の人並の親ていどは色々と考えました。

考えるうえで必要要件としては以下の六つ。

  • 画数
  • 音にして三文字
  • 奇抜過ぎない
  • 平凡過ぎない
  • 常用漢字の読みとしてあるもの
  • 呼び易い(呼ばれやすい)もの

その中から音にして『○○き』がいいんじゃないということになったのですが、○○にあてる漢字は普通過ぎないことに拘ったために『き』にあてる漢字が13画という画数を考慮するとありません。

一般的に人名で『き』にあてる漢字としては『輝』、『樹』、『貴』、『紀』、『喜』、『季』、『希』、『嬉』、『規』、『基』、『騎』、『揮』、『旗』、『稀』、『槻』、『毅』などなど色々あります。

命名のためにちゃんと(ブックオフじゃない普通の本屋で)書籍も買ったのですが、その中にもこれというのがありません。

買った本を端に置いて漢字辞典で模索中にに13画というくくりで出会った漢字が『暉』でした。字画も格好良いし、周りで使っている人を知らないし、漢字の意味も素晴らしいことから躊躇することなく決まりました。

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出典:「暉」の部首・画数・読み方・筆順・意味など

 

画数のこともあり『暉』にしましたけど、ものの本によれば『輝』が「ひかりのようにかがやく」にたいして『暉』は「太陽のようにかがやく」となっており、良い字だなと我ながら良い名前と自画自賛したのですが、しばらくして色々と些細なことですが問題が浮かび上がってきます。

 

長男が生まれたのは1997年、私は仕事がシステム系ということから会社でのパソコン使用はもちろん、一般家庭よりはかなり早い時期に自宅にパソコンもあたったのですが、手書きなら問題なかったんですけど日本語入力時に「き」を変換しても『暉』は候補にすら出てきませんといっても当時はWindows95が普及しはじめたばかりで、会社でも自宅でもワープロソフトは『ジャストシステム』の『一太郎』、日本語入力は同じく『ジャストシステム』の『ATOK』でしたけど。

atok.com

 

しばらくしてWindows95の普及にともない社内でもマイクロソフトオフィスへの移行となりますが、しばらくのあいだは日本語入力は引き続き『ATOK』を使っていたんですけど、詳細は覚えてませんが『ATOK』のライセンス関係の問題で日本語入力も『ATOK』から『MS-IME』に移行しました。今も色々言われてるようですが当時は『ATOK』に慣れたユーザにとってMS-IMEはイジメみたいなもんです(笑)

 

そんなんですから『MS-IME』になったからといって日本語入力「き」の変換に『暉』が候補としてあるわけがありませんけど、実際には当時は公な電子文書なんて皆無なので子供の名前をパソコンで入力することは少なかったんですけどね(笑)

 

もうイジメとしか思っていなかった『MS-IME』ですが『MS-IME 97』から『IMEパッド』が実装されます。

Windowsでは『Windows98』から、マイクロソフトオフィスは『Office 97』からです。つい最近と思ってましたが、そんなに昔なんですね感慨深いものがあります(笑)

 

電子文書として使うことは稀でしたが『IMEパッド』の『手書き機能』を使用して

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『暉』を入力し、長男の名前『○暉』で単語登録しておけば困ることはありませんでしたけど、端末が変わるたびに(といっても数年おきだけど)登録する煩わしさを感じていましたが・・・

 

菅田将暉』の登場により辞書登録の煩わしさから解放されます。

『すだまさき』と入力し変換すれば『菅田将暉』となりますし、『まさき』でも最初こそ変換候補の序列は下位ですが『将暉』で変換されます。

また『菅田将暉』が着実にステップアップしていくタイミングで我が家の長男が電子機器に触れる機会が増えていきます。最初の頃は『暉』の変換に四苦八苦していたのですが、本人はどう思っていたか解りませんが『菅田将暉』変換を実践していたみたいです。

 

菅田将暉』によって煩わしさから徐々に解放されるわけですが、さすがに『き』の変換候補の序列にすら入らないことは相変わらずだったのですが、つい先日『き』を変換し候補を辿っていくと・・・『単漢字』? 

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『単漢字』を選択するとさらに階層があり『暉』がありました。

 

そもそも『単漢字:単漢字辞書』ですが『MS-IME』の初期設定は使用しないことになっています。下記は『単漢字辞書』を使用する場合の操作になります。

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プロパティを選択

 

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『詳細設定』を選択

 

『詳細設定』のタブから『辞書/学習』を選択

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『システム辞書』で『単漢字辞書』をチェックしてください。

そして『き』を変換しようとしても『単漢字』は現れません。

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『単漢字』に含まれていた漢字の階層がなくなります、ただそれだけです。

 

単漢字辞書とはいえ『暉』が候補にならぶことに驚いたのですが、きっとこれは『菅田将暉』が世に出たことで追加されたのではと一瞬だけ錯覚しましたが・・・

 

今となっては『MS-IME 97』を確認することはできませんが、『IMEパッド』から手入力で候補が出てくるのですから、辞書として未実装なわけありませんし、『単漢字辞書』じたいも実装されていたみたいです。単純に私が20年以上にわたり『MS-IME』を使いこなせてなかっただけです。

そのあいだに『菅田将暉』が世に出て有名になり、変換の手間が省けたこともあり今になってたまたま気付いたというだけの話でした。

 

しょうもない話にお付き合いいただきありがとうございます(汗)

 

 

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