GRASS MEN’S
序章
いろいろとあま~い時代のお話です。
ちょっとだけ若い頃バブルの恩恵を受けています。
そしてバブルに踊らされています、特にファッション
そう時代はDCブランドブーム、新宿にはヤング館、ファッション館、メンズ館が一等地に立ち並び、春夏、秋冬のバーゲンセール時には朝から行列、わたしも一回だけ7:00AMにヤング館に並んだことがあります。
わたしが学生から社会人になり徐々にDCブランドは衰退していきますが、DCブランドの服を買い続けます。
春には春夏の新作スーツを一着、秋には秋冬の新作スーツを一着、春夏、秋冬のバーゲンセール予算はそれぞれ10万円と決め、それ以外にも気に入ったネクタイ、シャツがあればちょくちょく買ってました。
ちなみに当時DCブランドの新作スーツ(ブランドにもよりますが)は一着8万円前後はしましたね(汗)
なんだかんだで毎年服代で50万円以上使ってました(笑)
とここまでがプロローグ(汗)
断捨離
そんなんでスーツは山ほどありましたが、転職してカジュアルな格好で出勤できるようになったこともありますが時代の流れは残酷です。
当時のスーツの主流はツータックパンツ、少し大きめのジャケット、ざっくり説明すると一世風靡セピアのステージ衣装より少しダボダボをなくした感じです。(一世風靡セピアが解らない人はYouTubeで検索)
当時と体型はそれほど変わっていないのですが、デザインが古すぎるし、仕事も特別な日以外はカジュアルな格好で出勤なので、当時のスーツはほとんど処分しました。
お気に入りのシャツとネクタイはかさばらないことを良いことに奥さんに文句を言われながらも、いまだ健在ですということでジャジャ~ン
GRASS MEN’S
GRASS MEN’Sのシャツです、価格は今でも覚えていますよ!?
¥23,000(税無し)←消費税ない時代(笑)
素材はというと画像だけじゃわからないと思いますが、いや想像はつきますよね、オールレーヨンですとずっと思ってたんだけど、あらためて確認すると・・・
シルクが5%入ってました!?
用途は・・・
「こんなシャツいつ着るのよ」って
買うときに一緒にいた友達に言われましたけど、着る着ないじゃないんだよ、だってこのシャツにひとめぼれしちゃったんだから・・・
実際着る機会はそんなにあったわけじゃないんですけど、パーティーとか友人の結婚式の二次会とかで着てました(少人数の合コンとかには着なかったです)、披露宴まで招待されていたときでも、このシャツ着たさに二次会ではわざわざ着替えてました(笑)
GRASS MEN'Sとは
デザイナー
デザイナーさんは画像のタグにあるように
JUN SAITOU(斉藤純)さんです。
それ以外はうろ覚えなんで、あらためて調べたのですが確固たる情報は見つかりません。うろ覚えの情報も間違いのような気がしますが、書くことによって話が広がれば嬉しいので書きます・・・
特徴
GRASS MEN’Sの特徴といえば画像のシャツは行き過ぎですが、その他のDCブランドが比較的にモノトーンカラーを基調としていたのに、GRASS MEN’Sだけは原色系の色やレーヨンなどの化学繊維を多用し、他のブランドとの差別化を明確にしていたのが大きな特徴です。
デザイン的には一部のブランドを除き(コムデギャルソンとか)DCブランドと呼ばれたブランドにこれだという特徴はなかった気がします。
小西良幸さん
ドン小西(小西良幸)さんは独立後にビートたけしさんも当時よく着ていたFICCE(FICCE UOMO:フィッチェウォモ)を立ち上げるのですが、独立前はGRASS MEN’Sに在籍していたと記憶しています。
現在ウィキペディアで確認するとアパレルメーカー「GRASS」に在籍していたことになっているのですが、GRASSとGRASS MEN’Sが同じ会社なのか解りません。
ブランド名がGRASS MEN’Sで会社名がGRASSなのかなと思い、手元にいくつかあるGRASS MEN’Sの服を確認しましたが製造・販売(株)GRASS MEN’Sとなっていました。
でもですよ、わかる人にはわかると思うんですけど、FICCEの色の使い方とかはどう考えてもGRASS MEN’Sの影響を受けていると思うんですよね。
とんねるずさん
とんねるずさんが本格的に人気を確固たるもににしたTV番組は「オールナイトフジ」ですよね、そんな「オールナイトフジ」に出始めた頃、二人してよく着ていたのは「K-Factory」ポップな色合いを基調としたカジュアルファッションです。
「オールナイトフジ」で人気を確固たるものとした後に「夕焼けにゃんにゃん」などで更に人気爆発するのですが、その頃にはGRASS MEN’Sばかり着ていました。
背の高い二人が着ているGRASS MEN’Sが格好良くて、わたしがGRASS MEN’Sをよく購入したのも二人が着ている姿の影響が大きかったですね。
あいにく私は背は低いほうなのでとんねるずさんほど似合っていたとは思えませんが、着ることによってなんかステータスを得たような気持ちでしたね(笑)
そして終焉
とんねるずさんに限らず、多くの芸能人がDCブランドに身を包み、民放のドラマやバラエティ番組への衣装協力を惜しみなく行っていたDCブランドもやがて終焉をむかえます。バブル崩壊というのもありますが、アルマーニなどの海外ブランドの参入、ビームスやユナイテッド・アローズなどのセレクトショップの台頭も大きかったと思います(詳しくはウィキペディアなどで確認してみてください)
それらを経てもいまも残ったブランドもありますが、アパレルメーカーとしてのGRASS MEN’Sはフェードアウトしました。
捨てないよ
本当に今後も着ることはないんだけど、たぶんこんなシャツにめぐり合うことも
ないと思うんですよね、いまのところ人生最高のシャツです(笑)